女子ゴルフの2位は「月曜から悔しさ増す」 優勝が近くて遠い藤田さいき、吉田優利らの渇望
女子ゴルフの日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC北C)は6日、ジェマ・ドライバーグ(英国)の米ツアー初優勝で幕を閉じた。今季、惜しくも優勝を逃してきた永井花奈(デンソー)は2位、吉田優利(エプソン)は8位、藤田さいき(チェリーゴルフ)は14位と上位に名を連ねた。今季国内ツアーは残り3試合。勝ってシーズンを終えたいプロたちの思いと行動をまとめた。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
近くて遠い優勝、勝ってシーズンを終えたい選手たちの心情
女子ゴルフの日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC北C)は6日、ジェマ・ドライバーグ(英国)の米ツアー初優勝で幕を閉じた。今季、惜しくも優勝を逃してきた永井花奈(デンソー)は2位、吉田優利(エプソン)は8位、藤田さいき(チェリーゴルフ)は14位と上位に名を連ねた。今季国内ツアーは残り3試合。勝ってシーズンを終えたいプロたちの思いと行動をまとめた。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
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TOTOジャパンクラシック第3日。首位に4打差で最終日を迎えることなった藤田は、取材陣の前で言った。
「そう思っている選手は私だけじゃなく、いっぱいいると思います。同じ気持ちで頑張りたいです」
質問は、前週の樋口久子 三菱電機レディスで33歳の金田久美子が11年189日ぶりの復活優勝を飾ったことを受け、「続きたいか」という内容。36歳の藤田も、11年前の2011年富士通レディースから、優勝から遠ざかっていることでの問いかけだったが、本人は他の選手の思いも代弁した。
それほど、金田の優勝は感動をもたらした。「諦めないで良かったです」。深刻なスランプに陥り、ゴルフ場を見ると涙し、嘔吐するほどの苦しみを乗り越えていた。ネットで「練習しないから勝てない」などと批判されてきたことで、「優勝して見返してやりたかった」と言った。全ては勝ったからこそ、明かせたことだ。
藤田は今季29試合出場で6度のトップ10入り、2位が3度ある。メルセデス・ランキング(MR)は13位。5902万8586円の年間賞金額も含め、今季がキャリアハイのシーズンになる可能性がある。8月には、全英女子オープンで初の海外メジャー出場も果たした。進化するベテランは、「今季中に優勝したいか」と問われると、「その気持ちは持っています。金田プロの優勝が刺激になり、また強くなってきています」と返した。
思いだけでなく、2週前から、ドライバーはPINGの新製品G430を使用。アイアンは同社のi230に切り替え、新たな飛びとキレを追求している。シーズン終盤でのギア(用具)変更には勇気がいるが、近い関係者は「対応できる能力の高さもありますが、それだけ勝利を求めているということです」と話している。