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笑った尾関彩美悠、泣いたキャディー 優勝前日、2人で交わした約束が「その通りに」

女子ゴルフの国内ツアー・住友生命Vitalityレディス 東海クラシック最終日が18日、愛知・新南愛知CC美浜C(6502ヤード、パー72)で行われた。単独首位で出た19歳・尾関彩美悠(フリー)が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算13アンダーで初優勝。前週の川崎春花に続く10代ルーキーの連続優勝となった。台風14号の接近に伴う荒天による約2時間の中断も跳ねのけた。吉田優利(エプソン)は今季5度目の2位となった。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

優勝トロフィーと笑顔で写真撮影する尾関彩美悠【写真:Getty Images】
優勝トロフィーと笑顔で写真撮影する尾関彩美悠【写真:Getty Images】

前日に栗永キャディーにインスタグラムで送ったメッセージ「#次は私」

 女子ゴルフの国内ツアー・住友生命Vitalityレディス 東海クラシック最終日が18日、愛知・新南愛知CC美浜C(6502ヤード、パー72)で行われた。単独首位で出た19歳・尾関彩美悠(フリー)が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算13アンダーで初優勝。前週の川崎春花に続く10代ルーキーの連続優勝となった。台風14号の接近に伴う荒天による約2時間の中断も跳ねのけた。吉田優利(エプソン)は今季5度目の2位となった。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

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 最終18番パー4。尾関は1.5メートルのウイニングパットを決めると、右手を強く上下させた。その後は、同組の吉田、山下美夢有のプレーを終わるのを静かに待った。だが、傍らで栗永遼キャディーが号泣。尾関はその顔を見て、クスリと笑った。

「前の日から、キャディーさんが『優勝したら、俺の方が先に泣く』と言ったので、『じゃあ、それを見て彩美悠は笑う』と言っていました。その通りになりました(笑)」

 栗永氏に聞くと、「これには深い訳があるんですよ」と言った。

「先週の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯も僕が担ぎましたが、同期の川崎春花さんが優勝したことが相当悔しかったみたいで、終わった後に号泣していたんです。で、昨日、インスタグラムのダイレクトメッセージに『#次は私(爆笑)』と送ってきたんです。だから、もうたまらなくて……」

 8歳上の栗永氏は、尾関のノンビリして幼さもある性格を知り、「おい、2歳児」とからかうこともあるという。だが、尾関はプレーに入ると一転してメンタルの強さを発揮。今日も2度、それを感じさせる場面があったという。

「10番、11番を連続ボギーにした後、12番に入る時は『ここでバーディーを決める』と言っていました。決めたら、お父さんが作ってくれたおにぎりを食べる余裕ができて、18番に入る時も、また食べていました。それが黒ゴマをかけたおにぎりで歯に付かないが心配していました。

 あんなに緊迫した場面なのにです。それで第1打が池に近いラフにいっても、『大丈夫、大丈夫』と笑っていました。そこから集中して、ビシッとピンにつけました。あれには僕は驚きました。メンタルの強さは世代No.1と確信しています」

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