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女子ゴルフで存在感増すルーキー 佐藤心結ら9人がシード圏内、川崎春花は快挙メジャーV

女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(京都・城陽CC)は11日、ルーキー川崎春花(フリー)の大会史上最年少優勝(19歳133日)で幕を閉じた。川崎はツアー初優勝をメジャー大会で達成。8月には岩井千怜(Honda)が、史上3人目の初優勝からの2週連続Vを最年少(20歳47日)で成し遂げた。50位以内で来季シード権を得られるメルセデス・ランキング(MR)には、現在9人のルーキーが圏内にいる。シーズンは終盤へ。26位の19歳・佐藤心結(ニトリ)を含め、ツアーで彼女たちの存在感が増している。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

佐藤心結【写真:Getty Images】
佐藤心結【写真:Getty Images】

“引っ張る存在”佐藤心結は26位

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(京都・城陽CC)は11日、ルーキー川崎春花(フリー)の大会史上最年少優勝(19歳133日)で幕を閉じた。川崎はツアー初優勝をメジャー大会で達成。8月には岩井千怜(Honda)が、史上3人目の初優勝からの2週連続Vを最年少(20歳47日)で成し遂げた。50位以内で来季シード権を得られるメルセデス・ランキング(MR)には、現在9人のルーキーが圏内にいる。シーズンは終盤へ。26位の19歳・佐藤心結(ニトリ)を含め、ツアーで彼女たちの存在感が増している。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

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 最終18番パー4。バーディーパットを決め通算16アンダーとした川崎に、佐藤が抱き着いた。「マジ、すごい。もう、決まりやろ。おめでとう」。川崎の肩を抱き、手を握りながら約20秒間、あふれる思いを伝えた。2人は同じ2003年度生まれで、昨年11月の最終プロテスト同期合格。祝福された川崎も満面の笑みを浮かべた。

「うれしかったです。佐藤心結さんとは高校時代から仲良くさせてもらっていて、ライバルというより仲間、友達という感じです」

 佐藤は今季、ニチレイレディスで最終日最終組を経験しており、その前日には「同期合格の中では最初に優勝したいですし、同期を引っ張る存在になりたいです」と話していた。川崎が先に勝ったことで、「同期優勝1号」になれなかったが、現在MR26位。同期合格者21人の中で最上位だ。文字通り、引っ張る存在。コニカミノルタ杯では、第3日、最終日と連続で68をマークし、通算11アンダー。プロ転向後では自己最高となる4位に入った。

 高3だった昨年10月のスタンレーレディスでは、優勝した渋野日向子らとプレーオフを戦った。当時から約270ヤードのドライバーショット、高弾道のアイアンショットは話題になったが、佐藤はよりパワフルになっている。前週の18番は400ヤードのパー4。第2打地点からグリーンまで急激な打ち上げで、ウッドでショートする選手も少なくなかったが、第3日の佐藤は7番アイアンを使い、キャリーでグリーンオーバー。「アゲインストだったんですけど……」と振り返り、こう続けた。

「最近はよく、『体が締まって大きくなってきたね』と言われます。トレーニングは一切していないんですけど」

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