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「国体毎年開催」を叶えた日本ボクシング連盟 任期満了する内田新体制、4年間の闘い

大目標にしてきた公益法人化へ、内田会長「最終段落」

 24年からの4年間は隔年開催が決まっているため、24、26年は実施されない。少しでも競技人口を減らさない努力が求められる中、日本連盟は広報戦略にも力を入れている。東京五輪で金1つを含むメダル3つ、世界選手権で金メダル2つを獲得。選手の活躍で勢いを受け、最近では木村拓哉主演のドラマで監修を務めたほか、SNSで積極的に情報発信し、ボクシングの露出を増やしている。

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内田氏「日本連盟に広報戦略委員会を作りました。そこが前体制とは大きく違う部分の一つです。ボクシングがメディアに出る回数が非常に増えました。全日本マスボクシング大会の申し込みも受付が対応できないほど多かった。少しずつですが、競技人口も増えてきていると思います」

仲間氏「ボクシングに対する社会的な注目度は、オリンピックを中心に高まってきています。アマチュアで活躍した後にプロ転向した村田諒太選手、井上尚弥選手などが活躍してくださることで、アマチュアへの興味も上がってきています。少子化の影響も相まって競技人口が減ってしまう状況はありましたが、相対的には追い風です」

 前体制が連日ワイドショーに取り上げられ、大騒動を巻き起こして4年近くになる。生まれ変わった日本連盟は確かに前に進んできた。内田会長は「でも、まだ最終段階」と話す。大目標は一般社団法人から「公益法人」になることだ。

 内閣府によって認定される公共の利益を目的とした団体のこと。税制上の優遇措置を受けることができ、信頼の証しでもあるため、企業からスポンサーを受けやすい。活動資金は競技の普及、発展には不可欠だ。実現への残る課題は少ないが、その一つが日本連盟と各都道府県連盟の関係性を示す加盟団体規定の整備。現状ではどのような形やタイミングで作成するか、内閣府と最終調整を行なっている。

内田会長「これまで各地方の都道府県連盟には無理を言って、かなりの負担を掛けてしまいました。私たち以上に時間を割いていただいて、都道府県の各大会、子どもたちのイベントを作るために献身的に働いてくださっています。ですから、この加盟団体規定も、決して我々からの一方的な押し付けであってはならないと思っています」

 ボクシングを愛する多くの人の手を借り、山根体制にはなかった数々の取り組みで組織を作り変えてきた。中でも顕著なのは「風通しの良さ」。その背景には、率先して雑用にも奔走する内田会長の姿があった。

(23日掲載の後編「自ら雑用をやる日本ボクシング連盟会長」に続く)

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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