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「OBの数え方も分からなくなった」 西郷真央より強かった21歳の知るプロテストの苦悩

高校3年生時の日本女子アマで表彰台に並ぶ(左から)後藤未有、西郷真央、和久井麻由【写真:本人提供】
高校3年生時の日本女子アマで表彰台に並ぶ(左から)後藤未有、西郷真央、和久井麻由【写真:本人提供】

新コーチに師事でメンタル安定「次こそは合格します」

 和久井は自分の殻を破るべく、今春から米国生まれのジョージ武井氏に師事するようになった。武井氏は、古屋京子、村田理沙、吉川桃らのコーチを務め、メンタル面も含めて支えてくれるという。

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「私が二酸化炭素を吐いても、酸素に変えてくれるような方です。思うようにいかず、『もう、無理』と言っても、『無理じゃないのよ~』と受け止め、前向きな言葉をかけてくださいます。おかげで気持ちも安定してきました」

 メンタルの状態が良化したことで、和久井は持ち前の実力を発揮するようになった。プロテスト合格を目指す選手が集う今季マイナビヒロインネクストツアー第2戦、第3戦で優勝。ツアープロを目指す女子ゴルファーを支援するDSPEの月例会でも上位成績を収めている。今月は、武井コーチが「アプローチ強化月間」に指定。和久井にとって3度目の挑戦となる10月の22年度テスト2次予選(21年度最終進出で1次は免除)に向けたプランもできているという。

「いろいろとありましたが、次こそは合格します。活躍している優花、真央、美夢有に追いつきたいという焦りはありませんが、早く上の舞台で戦いたいという思いはあります」

 遠回りはしているが、まだ21歳。和久井は22年度プロテスト合格だけでなく、ツアーで輝くために今日もクラブを握る。

■和久井麻由(わくい・まゆ)

2001年5月28日、栃木・小山市生まれ。代々木高卒。7歳でゴルフを始め、小、中、高で全国大会優勝。得意なクラブはパター。ドライバー平均飛距離250ヤード。長所「ずっとしゃべっている」、短所「めんどくさがりや」。好きな料理は「母の作ったハンバーグ」。家族は両親、兄、姉。身長168センチ。血液型A。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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