体重超過の相手と戦う谷口将隆 計量舞台裏の叫び「怖い。負けたらどうなるんですか」
谷口が漏らした声「負けたら僕はどうなるんですか?」
当日計量をクリアしたとしても、一度も契約体重を下回っていないため、強行開催であることは否めない。前日計量時のドクターチェックでは、石澤が体温36.8度、脈拍55回/分、血圧128/69だった一方、谷口は体温36.8度、脈拍104回/分、血圧96/86と完璧とは言い難い状態だった。
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渡辺均会長は「谷口だって相当な脱水をやってきて、苦労して落としてきた。今日の計量時点では石澤選手の体調はよかった。谷口の方がコンディションが悪い。本人もナーバスになっている」とした。谷口は午後8時台が想定される試合までに5キロ弱戻し、52キロ超で臨む予定だ。
「負けたら僕はどうなるんですか?」。そんな叫びを聞いた深町マネージャーは「もしタイトルを失ったら、会長が必ず再挑戦のチャンスをつくると言ってくれた。それで本人も納得はしてくれた」。ルールを守れなかった相手と戦い、負ければ王座陥落。リスクも、危険性もある。まずは当日計量の結果を待つことになる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)