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「人生を狂わされた」と元日本代表主将が笑う、エディー前HCとの“因縁”とは

日本でのラグビーW杯開幕まで8日で残り500日。記憶に新しい2015年イングランド大会。初戦で格上の南アフリカに大逆転勝ち。史上屈指の大番狂わせともいわれた快挙を成し遂げるなど1次リーグで3勝を挙げ、日本中をラグビーブームに巻き込んだ。あれから3年、初の日本での世界一決定戦が近づき、再び注目度が高まりつつある。

元日本代表主将の菊谷崇氏【写真:Getty Images】
元日本代表主将の菊谷崇氏【写真:Getty Images】

元日本代表主将の菊谷崇氏が語る、日本を熱狂させたエディー・ジョ―ンズHC

 日本でのラグビーW杯開幕まで8日で残り500日。記憶に新しい2015年イングランド大会。初戦で格上の南アフリカに大逆転勝ち。史上屈指の大番狂わせともいわれた快挙を成し遂げるなど1次リーグで3勝を挙げ、日本中をラグビーブームに巻き込んだ。あれから3年、初の日本での世界一決定戦が近づき、再び注目度が高まりつつある。

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 昨季限りで現役を引退した元日本代表主将の菊谷崇氏が、自身の現役生活を振り返ると共に、2019年日本でW杯を戦う、桜の戦士たちへエールを送った。

 2度にわたるインタビュー。前編では、引退を決断した理由。そしてラガーマンとして、最も影響を受けたという前日本代表ヘッドコーチ(HC)エディー・ジョーンズとの“因縁”を語ってもらった。

 ◇ ◇ ◇

 FWを務め、力強い突破とタックルは屈指。“汗かき役”として運動量も日本で有数の存在だった。代表キャップ68は歴代5位。2011年のW杯ではキャプテンを務めた菊谷氏。1月14日のトップリーグ順位決定戦で、そのラグビー選手人生に幕を下ろした。2004年のトップリーグデビューから15年が経過していた。

「今のところは変わらない感じです。終わってから2週間くらいは、だらっとしていました。最近はボクシングをしていますね。近所にキックボクシングのジムがあったので、2年前からやっています。ラグビー選手としてプロになってから時間の余裕も増えたこともありますね。ヨガを取り入れたりもしています」

 そういって、柔和な笑みを見せた菊谷氏。38歳。体はまだまだ動く中で、引退を決めた理由はなんだったのか。

「引退を決めたのは昨年の冬。キヤノンと契約する前でした。キヤノンと話をして、移籍するのかなど色々な選択肢を考えていて、最終的に後輩としっかりと戦える状態で終えたいと思いました。一緒に自主練をする中で、優位に立てている状態でやめたかったのはありますね」

 笑いながら冗談っぽく話すが、真意のようだ。ぼろぼろになるまでやるという選択肢もある中で、菊谷氏はまだ一線級でやれる余力を残したままユニホームを脱ぐことにこだわった。

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