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リーチ絶賛の“エース候補”に秘密兵器も… ラグビー新リーグで輝く次代の“桜戦士”7選

よりハイレベルな環境で鍛えられる組織作りが必要

 栗原、西川より1年下の2021年入団組で異彩を放つのは、東京SGで開幕戦から先発出場を続けるFL下川甲嗣。早稲田大時代は大型LO、FLとして活躍したが、新天地ではブラインドサイドFLとして、常にボールの横にいるような驚異の運動量を見せている。リーグ屈指のスピードと展開力を信条とするチームで、ここまでボールを追走できる走力は、2003年、07年ワールドカップで日本代表主将に君臨したNO8箕内拓郎を彷彿させる。

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 ディアンズ、李、メインらのような大学を回避してトップチーム入りを選ぶ若手はこれからも増えていくだろう。大学の4年間を待たずに社会人リーグに挑み、より早くハイレベルのラグビーで経験を積むのが最良の環境だと考える選手が出てきているのだ。李が日本代表入りするためには、現在選ばれている選手と比べるとサイズが大きなハンデキャップになる可能性は否めない。だが、判断力、決定力、体を張るコンタクトプレーと、個々の能力は180センチを上回る選手の中でも見劣りしない。ディアンズもしかりだが、代表のボーダーライン、もしくはボーダーラインに届く可能性を秘めた選手を、よりハイレベルな環境で鍛える組織作りがラグビー界には求められている。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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