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医大駅伝部を4年で全国に導いた40歳監督 コーヒー店経営の異色キャリアを歩んだ理由

練習前に柴田純一監督の話を聞く選手たち【写真:河野正】
練習前に柴田純一監督の話を聞く選手たち【写真:河野正】

非常勤講師を続けるなかで届いた、教え子の保護者からの知らせ

 単位取得後も大学に1年残って陸上部を指導する傍ら、同じ東松山市にある東京農大三高で保健体育科の非常勤講師も務めた。強豪の陸上部にはその当時、20年12月の福岡国際マラソンを制した吉田祐也(GMO)が在籍していた。

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 尊敬する指導者でもある川尻真監督の下、大いにやりがいを感じながらも非常勤講師という立場からは脱却したかった。しかし30歳を超えた年齢も足かせとなり、所望した正採用の道は叶わず非常勤のまま3年目を迎えた。そんなところに望外の知らせが届く。晩夏だった。

「私の職場で駅伝チームが立ち上がるので、指導者を募集していますよ。柴田先生も応募してみたら」

 埼玉医科大学病院に勤務する、東京農大三高時代の教え子の保護者から連絡が入った。実業団チームの指導者は大きな目標の一つだ。熱心に指導した生徒の親がつないでくれた良縁。男女の結びつきではないけれど、柴田にとっては“縁は異なもの味なもの”という思いだったろう。(文中敬称略)

(河野 正 / Tadashi Kawano)

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