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稲見萌寧、16歳で知った日の丸の重圧 喋れないほど泣き、5年後に叶えた「世界で活躍」

コーチとの喧嘩は日常茶飯事「妥協はしたくない」

 昨年10月、ツアー通算2勝目のかかった最終日。ピンまで100ヤード以上残されていても「朝から全部入れる気満々だった」と強気に攻めた。プレーオフの末に優勝。オフは猛烈なキックボクシングで体を鍛えた。今年は開幕から3か月で5勝。優勝翌日だとしても「勝とうが負けようがやっている。勝てるだけ勝ちたい」と、当たり前のように朝から筋トレに励む。

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 意見が合わず、19歳上の奥嶋誠昭コーチと喧嘩するのも「日常茶飯事」と笑う。「我慢をしないといけないところもあるけど、妥協はしたくない。私は思ったことを直接全て言葉にするので、喧嘩になることもあります」。練習が長時間に及び、コーチですら「帰りたい」と悲鳴を上げたこともあるほどだ。

 涙を流した16歳の夏から5年。左肩には日の丸が光る。「JAPAN」のロゴが入ったウェアを堂々と着こなした。リディア・コ(ニュージーランド)と銀メダルを懸けたプレーオフ。海外メジャー2勝の元世界ランク1位に物怖じすることなく勝ち切った。

「日の丸を背負ってメダルを獲れるのは本当に嬉しいこと。人生の中で一番の名誉です。(日本初のメダル獲得で)重大な任務を果たせた。私はプレーオフの勝率が100%なので、やると決まった時は『勝ちに行こう』と話をして行きました。楽しかったです」

 表彰式で堂々とメダルを提げた姿は、5年間の努力の重さを感じさせた。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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