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大成か、解散か― 未完の“現代版ツインタワー”、頂点を目指す上で直面する課題とは

カズンズは今季限りで契約満了…トレード期限までに補強に動く可能性も!?

 ただ、今季のペリカンズは勝率5割付近から脱せず、現在は23勝21敗。首位のウォリアーズから13ゲーム差をつけられ、ウェスタン・カンファレンス6位と、お世辞にも優勝の可能性を感じさせるチームではない。リーグ屈指のビッグマン2人も抱えながら、この位置に止まっていることは期待外れと言うほかない。

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「デイビス、カズンズ以外では、ドリュー・ホリデーがペリメーターの攻守の要になっている。イートワン・ムーア、ダリウス・ミラーもシューターとして貢献している。ただ、それ以外の選手層が薄く、ビッグマンデュオも周囲の力を完全に引き出すには至っていない」

 14日のニックス戦で、ペリカンズを普段から取材する地元メディアはそう述べていた。カズンズ獲得から1年弱で、まだ新体制のチーム作りが完成していない部分はあるのだろう。本来ならもう少し時間をかけてあと1、2枚の武器を加え、徐々にチームを熟成させていきたいところかもしれない。 

 しかし、ペリカンズにはそんな悠長なことを言っている時間はない。カズンズとの現在の契約は今季限りで満了を迎え、27歳のセンターは今夏にフリーエージェント(FA)になる。だとすれば、カズンズの残留工作に動くにせよ、別の方法を探るにせよ、今季中にデイビス&カズンズを軸とした体制に何らかの“答え”を見出しておきたいはずだ。もしも今季に本気で勝ちに行くなら、2月のトレード期限までにさらなる補強を施すといった思い切ったテコ入れも必要になるのだろう。

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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