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箱根駅伝優勝へ、中大の“10年計画” チャンスは残り3回、藤原正和監督「風穴開けたい」

藤原正和監督が就任7年目で迎える箱根駅伝に向けた意気込みを語った【写真:編集部】
藤原正和監督が就任7年目で迎える箱根駅伝に向けた意気込みを語った【写真:編集部】

駒澤大や青山学院大に勝つには「違うアプローチ」が必要

 今シーズンの中央大学は、出雲駅伝3位、全日本大学駅伝で7位と上々の結果を残してきている。前回の箱根駅伝6位、シード権獲得から良い流れで来ているが、箱根の優勝候補と言われる駒澤大や青山学院大とは、まだ総合力で少し差があるように見受けられる。

――出雲、全日本を制した駒澤大や前回の箱根を制した青山学院大との距離は、どう捉えていますか。

「監督に就任した頃は、太陽と地球との距離ぐらいに感じていましたが、今はかなり近づいてきている手応えがあります。その一方で、うちは駒澤大や青学大さんと同じやり方でやってもダメ。違うアプローチで強化をしていかないといけないと思っています」

――違うアプロ―チというのは、どういうことでしょうか。

「うちは、全学年で40名ぐらいしか部員がいません。青学大さんは50~60名ぐらいいて、そこから選手をふるいにかけていくとなると、走れる選手の出現率が違うし、それが選手層の厚さだと思うんです。うちは人数を獲ってふるいにかけて残った選手で勝負、というやり方はできないですし、それと一線を画したようなやり方を考えないといけない。それが個人にフォーカスして伸ばすということです。順大さんも同じアプローチだと思うんですけど、学生の特性を最大限に生かして勝負する。今の王道と言われる強化のやり方に、風穴を開けるようなことをやっていきたいですね」

――チーム作りの手法は異なれど、強いチームをつくるのは簡単ではないですね。

「本当に難しいです。駒澤大に対抗するには、吉居大和(3年)を10人並べないと勝てないでしょう。でも、吉居を10人揃えられるところを目指してやっていかないと、学生の長距離のレベルが上がっていかないと思うんです。高いレベルの金太郎飴を作るよりも、突出した選手を10人並べられるチームを作っていきたい。そうすれば風穴を開けられると思うので、まずは突出した選手をどんどん育成していこうと思っています」

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藤原 正和

中央大 陸上競技部 駅伝監督 
1981年生まれ、兵庫県出身。現役時代は中央大の中心選手として箱根駅伝などで活躍。2001年ユニバーシアード北京大会の男子ハーフマラソンで金メダルを獲得した。03年のびわ湖毎日マラソンでは日本人トップの3位入賞、2時間08分12秒のタイムは初マラソン日本最高記録とマラソン日本学生最高記録となっている。卒業後はホンダに入社。世界陸上の男子マラソンに2度出場するなどの実績を残し、16年に現役を引退すると中央大の駅伝監督に就任した。同年の箱根駅伝出場を逃すなど苦しい時も過ごしたが、着実にチームを強化。今年度は3大駅伝にフル参戦し、出雲駅伝3位、全日本大学駅伝7位の成績を引っ提げて箱根路に挑む。

佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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