“出雲優勝”はフロックではない 東京国際大、史上初の快挙支えた夏合宿での取り組み
出雲駅伝の優勝で注目度が上昇「本当にびっくり」
10月の出雲駅伝は、その練習の成果が出た。3区で丹所がトップに立つと、そのまま独走状態で最後まで駆け抜け、アンカーを務めたエースのイェゴン・ヴィンセント(3年)は余裕のある走りでフィニッシュした。優勝候補の駒澤大や青山学院大を撃破し、史上初となる初出場初優勝の快挙を達成したのである。
「出雲は全員ミスなく、設定通りに走ってくれました。丹所もあのメンバーの中では1万メートルはまだ上位の選手ではなかったのですが、しっかりと走ってくれましたし、佐藤と白井も力を発揮してくれたと思います」
出雲駅伝優勝で東京国際大の注目度は、一気に跳ね上がり、11月の全日本大学駅伝で要注意されるチームになった。
「出雲優勝で、なんでこんなに注目されるのか。本当にびっくりでした」
全日本でも5位に入り、6区の丹所のところではトップに立つなど力がついてきているところを見せ、出雲駅伝優勝がフロックではないことを証明した。箱根駅伝に向けて、大志田監督は大きな手応えを得たのである。
(佐藤 俊 / Shun Sato)