井上尚弥&拓真を殴り合うリングに送る心境 父・真吾トレーナーは「今でも慣れない」
「自分が強くなるための練習を毎日やっていれば、気持ちはついてくる」
――モチベーションもしっかり上げていくと。
「上げるというより結局、自分が強くなるための練習を毎日やっていれば、気持ちはついてくる思うんですよ。本当にシンプルに強くなるというそこですね。そうすれば結果も絶対についてくる。仕事でも一緒じゃないですか。もし世界に強い選手がいるんだったらそういう選手よりも強くなる練習をすること。そこがしっかりしていればモチベーションうんぬんというのはあまりないですよね」
――最後にもう一つ質問させてください。尚弥選手や拓真選手のネジは真吾さんが締めますけど、真吾さんのネジを締めてくれる人はいるんですか?
「自分なんかは性格と考え方がこうですからね。弱いところを人に見せるのも嫌だし、そういうのは大丈夫なんです。がんばってやって、一日の仕事を終えて息抜きながらお酒が飲めればいいというくらいですかね。自分は自分でスイッチ入れちゃいますもん。不動産でも塗装でも、練習は練習で当たり前ですけれども、自分がやらなきゃいけないことはわかっているんで。自分が納得するようにやるだけなので」
――7日は尚弥選手はWBSS決勝のドネア戦、拓真選手はウーバーリとのWBC王座統一戦です。もうスイッチは“これでもか!”というくらい入ってますね。
「そうですね、もう相手が強いということがスイッチですね。やらなくちゃいけないことは分かってますから。ガチンといきますよ」
(終わり)
(渋谷 淳 / Jun Shibuya)