井上尚弥&拓真を殴り合うリングに送る心境 父・真吾トレーナーは「今でも慣れない」
48歳でおじいちゃんに…孫は「甘やかしたくないけど、同じようには怒れない」
――尚弥選手は子供ができてから何か変わったところはありますか?
「大きくは変わっていないと思いますけど、子供をどこか連れているのを見ると親父になってきたのかなと思いますね」
――世間のおじいちゃんってやっぱり孫は可愛いじゃないですか。真吾さんは孫にどういうアプローチをしているんですか。あまりにも若い、48歳のおじいちゃんですけど。
「これもならないとわからないですね。よく『孫は目に入れても痛くない』と言うけど『そんなの痛いに決まってんじゃん』とか思ってましたけど(笑)。でもおじいちゃんになると違うんですよ。自分は子供が小さかった時は20代で、今50近くになって、同じように接することはできないですね。同じことをして同じ怒り方ができるかって言われたら絶対にできないですね。若い時は『お前ダメだろォ!』ってなるんですけど、今は『ダメでちゅよ!』とかになるんじゃないですか(笑)」
――やっぱり可愛いですか?
「そうですね。甘やかしたくないというのはありますけど、同じようには怒れないですよね。しょうがないのかなという感じですけど」
――まだ2歳になってませんよね。
「でもそのくらいの時期にしっかり言わないと、同じことを繰り返すんですよ。だからナオとタクがチョコチョコと悪さをして怒った時に、横でおばあちゃんとかがヘラヘラしていると『ここはヘラヘラしないで! 今は真剣に言っているところだから』と言ってましたね。『ここで笑いを入れちゃうとダメだよ』、『ここはみんな真顔になって』みたいな。そうしないと伝わらないですよね」
――真吾さんのトレーナーとして理想のゴールって何でしょう?
「2人とも最低世界チャンピオンにしたい、なってもらいたいというのが第一ですね。あとは僕があいつらの良いところを伸ばして、悪いところを直して……。ずっと変わらないですね。変に浮ついた時は言わなくちゃいけないし」