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“大阪の血”が生む大胆不敵な歴代アタッカー サッカーの地域性を元Jリーグ監督も実感

Jリーグ4クラブでの指導を経験した森下監督、「反省すべき点が多い」と語る理由とは【写真:小宮良之】
Jリーグ4クラブでの指導を経験した森下監督、「反省すべき点が多い」と語る理由とは【写真:小宮良之】

Jリーグ監督時代に身に染みた、地域性の大切さ

――大阪のサッカーの地域性に、森下さん自身が合っているでしょうね。他の地域でも過ごしたからこそ、分かることもあるはずです。

「情けない話、反省すべきところは多くて。J2の(ザスパクサツ)群馬の後に大阪へ戻ってきたんですが、身に染みました。“なぜ、その土地のサッカーをしなかったのか”って。当時は監督として、やりたいことをやっていたし、それでいいと思っていたんです。どこでも同じようにやれるっていう過信がありました。

 ただ、サッカーってそうじゃない。(アルゼンチンの名将)ビエルサは契約前に、土地を歩いてその町の文化を知ってからサインをするって聞きます。大阪というこの場所で違和感なくやれているのは、自分の発想に近いからでしょう。(G大阪)U-23の監督をやらせてもらった時に、ストレスがないなと思いました。その意味では、人間が出るのがサッカーで。その土地でたくさんの人が生きてきた空気感がサッカーを作っているところはあるし、つくづく地域性は大事だなって思いますね」

(第4回へ続く)

(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)

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森下仁志

ガンバ大阪ユース監督 
1972年生まれ、和歌山県出身。現役時代は帝京高、順天堂大を経て95年にガンバ大阪に加入。コンサドーレ札幌、ジュビロ磐田と渡り歩き、J1通算202試合9得点、J2通算37試合1得点の成績を残した。2005年の現役引退後は指導者の道へ進み、12年に磐田監督に就任。京都サンガF.C.、サガン鳥栖、ザスパクサツ群馬の監督を経て、19年に古巣G大阪U-23監督となり、昨年からユースを率いている。中村敬斗(現LASKリンツ)や食野亮太郎(現エストリル・プライア)らの才能を引き出すなど、若手の指導に定評がある。

小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

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