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2得点の市立船橋MF丸山、最後の夏にかける想い 旧友との再会へ「進路は今大会次第」

全国高校総体(インターハイ)サッカー男子は24日に徳島県で開幕し、市立船橋(千葉)は5-1で草津東(滋賀)を破って2回戦に駒を進めた。2得点1アシストの活躍を見せた攻撃的MF丸山侑吾(3年)は、「初戦で、最初はすごく硬さがあったけど、やっていくなかで、自分たちはいけるという自信があった。今日は自分を信じ切ることができました。本当に、この大会にかける思いが強い。進路は今大会次第と思っています」と思い切ったプレーに込めていた気持ちを明かした。

2得点1アシストの活躍を見せた市立船橋MF丸山侑吾【写真:平野貴也】
2得点1アシストの活躍を見せた市立船橋MF丸山侑吾【写真:平野貴也】

全国高校総体サッカー男子、市立船橋が5-1で初戦を突破

 全国高校総体(インターハイ)サッカー男子は24日に徳島県で開幕し、市立船橋(千葉)は5-1で草津東(滋賀)を破って2回戦に駒を進めた。2得点1アシストの活躍を見せた攻撃的MF丸山侑吾(3年)は、「初戦で、最初はすごく硬さがあったけど、やっていくなかで、自分たちはいけるという自信があった。今日は自分を信じ切ることができました。本当に、この大会にかける思いが強い。進路は今大会次第と思っています」と思い切ったプレーに込めていた気持ちを明かした。

 丸山は、ドリブル突破が武器のプレーヤーだ。しかし、波多秀吾監督が「彼は、パンチのあるタイプではない。(大体は)ドリブルで運んでアシスト。GKと1対1にならないと、なかなか点を取れないようなところはある。攻撃では十分、特長を発揮してくれているけど」と話すように、前に仕掛けた後の仕事を課題としていた。

 しかし、この日は前半に左サイドの突破から低くて鋭いクロスをゴール前に送って先制点をアシスト。前半のうちに追いつかれたが、セットプレーから再び勝ち越すと、今度は丸山が連続得点を奪う。前半終了間際、右サイドからのパスをゴールへプッシュして3-1。さらに後半9分には自ら突破してシュート。相手に防がれたが、こぼれ球に誰よりも早く反応してボレーシュートでゴールへ押し込み、4-1とリードを広げた。ボールを持てば前へ運んでチャンスを作り出し、決めきるところまで関わるプレーで存在感を発揮。波多監督も「いつもより、ドリブルが効いていたし、思いを感じるプレーだった」と評価した。

 以前は技術頼みの選手だったが、力強さが出てきた。丸山は、清水エスパルスのジュニアユース出身。ユースに昇格できず、市立船橋を進路に選んだ。丸山は「指導してくれるスタッフが常に見てくれていて、声をかけてくれたから、今がある。1年の時は足元の勝負ばかりしか考えていなかったけど、ピッチ外の取り組みが大事なんだと気づかせてくれた」と振り返る。自分の好きなプレーにこだわるばかりでなく、チームの助けとなる選手へと少しずつ変わってきた。

 得意のドリブルも以前は立ち止まって技術勝負を仕掛けていたが、相手とぶつかりながら前に進むプレーも身につけてきた。波多監督は「丸山は入学当初、ご飯も全然食べられなかったけど、今では誰よりもよく食べる。筋力トレーニングは、チームで行う時間以外にも取り組んでいた。高い意識で取り組んでいる選手。明るくて、仲間の面倒見が良い奴。誰にでも声をかけて、前向きにプレーをさせられる。チーム内で助かっている」と、その成長を認める。

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