まさかの決勝リレー転倒、擦り傷&絆創膏だらけに…「言い訳にできない」最後まで駆け抜けた4日間――甲南大・奥野由萌

甲南大で全国表彰台の“常連”に 卒業後も競技継続を希望「まだ企業が決まってない」
滋賀の彦根翔西館高3年時には100メートルでインターハイ6位。「オリンピックに出られた伊東(浩司)先生や青山(華依)選手(現ミキハウス)のもとで戦うことで、自分も成長できると思って」。更なる高みを目指し、甲南大に進学した。
高校までは取り組んでこなかった筋トレに励み、お尻やハムストリングスを使った走りを強化。大学2年時には日本インカレ100メートルで3位。昨年は同3位、200メートル2位、4×100メートルリレーでは連覇と3色のメダルを獲得した。大学ラストイヤーとなる今季も4月の学生個人選手権で100メートル3位、200メートル2位。大学陸上では決勝はもちろん、表彰台の“常連”になった。
「高校時代はなかなか全国大会の決勝の舞台で走ることができていなくて……。大学で新しいことをやって身に付くことがたくさんあった。この舞台で戦えるようになったな、成長したなと思います」
大学卒業後も競技継続を希望する。「陸上は続けたいんですけど、まだ企業が全然決まっていなくて。それ次第かな」と今は所属先を探しているところだ。次戦は7月の日本選手権に出場する。「昨年は100メートルで6番だったので、それ以上の結果を出せるように。200メートルもしっかりとタイムを出して決勝に進みたい」。喜びも悔しさも味わった強豪・甲南大での4年間は、次のステージへの糧になる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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