「あえて意識しています」 失敗したら日本一消滅、崖っぷちの3本目直前に微かに浮かべた笑顔の理由――日体大・小林美月

土壇場で笑顔でいられる理由とは
「昨季の試合を振り返っていて『あ、だめか……』というのが顔に出てしまっている時は結果が良くないなって思って。跳ばないといけない場面や追い込まれた場面で、顔がグッてなっちゃうと力んでしまうところがある。今年に入ったくらいから『試合を楽しもう』と思って。笑顔を意識することで、気持ち的にもリラックスして挑めます」
トップアスリートとして結果はもちろん、試合を楽しむことにも重きを置く。その意識が好循環を生み出している。
3月の大会中、跳躍でボックスに落下し左肋骨を骨折。難しい調整を強いられた。それでも4月の学生個人選手権で2位、5月の関東インカレで優勝するなど結果を残してきた。今大会は1週間前に助走の構成を変えて挑み、「ちゃんと完成していない中でも、4メートル10跳べたので良かった」と手応えも得た。
次戦は7月の日本選手権。シーズンはまだまだ続いていく。「まずは4メートル20をクリアして、今シーズン中に4メートル30は跳びたい」。棒高跳びを楽しむ。その先に、未知の高さを越える未来が待っている。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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