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22:30に送られた涙のLINE 青春を土俵に捧げる北陸の高校生力士の「日本一」の意味

全国高校総体「インターハイ」が北信越で2年ぶりに開催される。コロナ禍にめげることなく、さまざまな「あきらめない」を持った出場校や選手を紹介する「THE ANSWER」の連載「できっこないを、やる夏だ。」。第4回は8月6日に開幕する相撲の高岡向陵(富山)。昨年、インターハイ中止で監督が涙ながらに部員に送ったLINE、そこから監督に指導をはるかに超える成長を見せた北陸の高校生力士の成長物語に迫った。(文=山田 智子)

日本一を目指す高岡向陵相撲部を率いる藤田大智主将【写真:山田智子】
日本一を目指す高岡向陵相撲部を率いる藤田大智主将【写真:山田智子】

連載「できっこないを、やる夏だ。」第4回 高岡向陵相撲部

 全国高校総体「インターハイ」が北信越で2年ぶりに開催される。コロナ禍にめげることなく、さまざまな「あきらめない」を持った出場校や選手を紹介する「THE ANSWER」の連載「できっこないを、やる夏だ。」。第4回は8月6日に開幕する相撲の高岡向陵(富山)。昨年、インターハイ中止で監督が涙ながらに部員に送ったLINE、そこから監督に指導をはるかに超える成長を見せた北陸の高校生力士の成長物語に迫った。(文=山田 智子)

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 新型コロナウイルスによる休校期間中も、毎朝欠かさず送っていたLINE。この日はなかなか送ることができなかった。

「インターハイの中止が正式に決定した。日本一をめざしてきた俺たちにとってこんなに無念で悔しくて悲しいことはない。言葉にならない」

 どんな言葉を掛ければいいのか。

 インターハイ中止の報を受けた中山昌監督は、選手の気持ちを思って、泣き崩れた。

【動画】青春を土俵に捧げる高校生力士たちの素顔 高岡向陵相撲部に密着した応援ムービー

 涙でにじむ画面に向かって、何度も打っては消し、打っては消し。言葉を探し。そうしている間にも、また悔し涙があふれた。

「無念なのは俺も同じだ。悔しくて悔しくて涙が出てくる。お前たちの気持ちを思うと胸が張り裂けそうだ。

 しかしそこを目指して費やした本気の時間や積み重ねた努力は決して無駄になるものじゃない。自分たちが積み重ねた努力に、そして本気で日本一を目指したその気持ちに、自分の戦う魂に誇りを持て!

 夢は終わらない。まだまだ夢の途中だよ。前を向こう!!」

 選手一人ひとりの顔を思い浮かべながら、意を決して送信ボタンを押したのは22:30。

「前を向こう!!」と自分自身も鼓舞したものの、その日はぶつけようのない怒りで眠れぬ夜を過ごした。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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