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「今、隣にいる人を大切にして」 高校生へ、2人で戦うフクヒロだから伝わるエール

高校生から飛んだ質問「コロナの影響で部活の時間が短くなった。どうすれば…」

――モチベーションが上がらない時、技術が伸び悩んだ時、それぞれどうやって乗り越えてきましたか?

福島「モチベーションを上げるには目標が必要。この目標があるから頑張れると、私はやってきた。技術が伸び悩んだ時も含め、モチベーションが下がる時に、いろいろとやろうとし過ぎた、できないことが増えてくる。なので、今日は『レシーブだけしっかり頑張ろう』とか『スマッシュのコースをもうちょっと変えたい』とか。あれこれといっぱいやろうとするのではなく、一つ一つを丁寧にやっていくことが大事かなと私は思います」

――試合でミスした時に、どうしても気持ちが下がってしまう。そういう時は、どうやったら気持ちを上げられますか?

廣田「試合でミスした時に気持ちが下がるのはありがち。でも、ミスしてしまったのはもう過去のこと。すぐに次の一本に切り替えれば、目の前の1点を取れるし、さっきのミスも取り返せる。引きずらず、次にどうするか。早く切り替えることが大切です」

福島「ダブルスでは、廣田がミスした時は『次、次!』と思ったり、『廣田の分をカバーをしよう』と思ったりする。でも、ダブルスをやっている人なら『自分が取り返せばいいや』という強い気持ちで向かっていくのでもいいと思います」

――練習中に常に意識していることはどんなことですか?

廣田「どれだけ試合と同じ気持ち、同じ雰囲気を持って練習するかを心掛けています。練習したことが試合にそのまま出るので、試合のイメージを常に持つこと。私も高校時代はシャトルを追うのに精いっぱいになっていたので、高校生の時に試合のイメージをしながら練習ができていれば、もっと結果につながったんじゃないかと思います」

――コロナの影響で部活の時間が短くなった。質のいい練習をしたいけど、どうすれば短い時間で自分を高められますか?

福島「まず、練習時間が短ければ、ランニング、体幹など、練習時間以外でやれることはやって、体育館を使える短い時間でシャトルをたくさん打つことが大事。自分が(他校と比べて)どういう状況か分からないという不安もあると思いますが、バドミントン選手は羽根を打たないと感覚は戻らないし、不安が取れないもの。試合から遠ざかっているので、その中から徐々にゲーム形式の練習を取り入れていければいいと思います」

――団体戦の5人目で「ここで私が勝たないと負ける」とか、個人戦も「この1点を取られると負ける」という時にプレッシャーに弱い。そういう時はどう戦っていますか?

福島「私は団体戦で一番最後に回ってきたら『うわ、どうしよう……勝たないと負ける』とネガティブに思うのではなく、『あ! 一番最後に私の番。勝てばヒーローじゃん』とポジティブに思うようにしています。私も基本はネガティブなんですけど、その性格が分かっているので『どうしよう、どうしよう』と弱気になるのではなく、意識的にポジティブな捉え方を心がけています」

 どれも現役トップ選手が経験してきたアドバイスとあって、画面上にならんだ70人の顔も真剣そのもの。参加者からは「私も福島選手が言ったように、練習から高い意識とイメージを持って取り組みたい」「物事をマイナスに捉えるのを変えて『ここを取ればきっとみんなのためになる』と前向きに捉えられるようにしたい」などの声が上がり、それぞれが2人の言葉を受け止めた。

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