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バスケ日本、八村塁が加わればパリ五輪へアップグレード 渡邉拓馬「楽しみは富樫と河村のPG争い」

パリ五輪でメダル期待も「まずはそれを口に出せるレベルに」

 ついに掴んだパリオリンピック出場の切符。すでに本大会まで1年を切っていますが、チームとしての土台や方向性はでき上がっているので、今後はそれをブラッシュアップしていく時間になります。そしてトム・ホーバスHCが誰をチョイスするのか。W杯には出場しなかった八村塁が加われば、さらにアップグレードできる期待も持てます。

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 現段階で1つだけポジションに触れるとしたら、富樫選手と河村選手のPG争いでしょうか。今大会は河村選手の活躍が目立ちましたが、富樫選手のベテランらしいゲームコントロールも随所に光りました。サイズにおけるハンディキャップを感じさせない武器を持っている2人ですが、それぞれが役割を把握しています。

 彼らにしか分からない絆もあると思いますし、人間的にもしっかりとしている。どちらがスターターでどちらかが控えに回っても、チームの一員としてやるべきことを全うしてくれるでしょう。オリンピック本番でも彼らを中心にチームが回っていく可能性は高いですが、グループとしてワンステップ上がろうと思った時にトム・ホーバスHCがどのような刺激を与えていくのか楽しみです。

 パリオリンピックは12チームしか出場できない舞台で、日本はその狭き門を通過しました。本大会では格上ばかりと対戦することになります。ドイツやオーストラリアのようなクラスの国と対戦するわけですから、今大会で培ったチャレンジャー精神が経験として生きるはず。日本人としてメダル獲得を期待してしまいますが、まずはそれを口に出せるレベルに持って行くことがテーマになると思います。

 同時に、日本のスタイルを確立させるためにも重要な大会です。今後、HCが代わったとしても積み上げてきたものがゼロになるのではなく、次の代表や世代に受け継がれていくような関係作り、コミュニケーションが大切。そこに向けてアプローチする時間はもう始まっていますし、今回のW杯をゴールではなくスタートと位置付けたいところです。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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