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意外と知らないフィギュア観戦ルール 選手たちが驚くのは「日本人のマナーの良さ」

中野さんは、ファンからのプレゼントは選手にとって「凄く嬉しいもの」だという【写真:荒川祐史】
中野さんは、ファンからのプレゼントは選手にとって「凄く嬉しいもの」だという【写真:荒川祐史】

選手がもらうプレゼント、なかには珍しい物も…

 フィギュア選手とファンの存在でいえば、特徴的なものがプレゼント。客席から花やぬいぐるみを投げ入れる光景は、コロナ禍以前はお馴染みだった。実は、競技会場で選手宛のプレゼントを受け付けていることが多い。

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「お花は可能な限り持って帰り、家で母が生けて飾ってくれました。プレゼントは仕分けして食べ物やグッズなど種類を分け、持って帰るのですが、ありがたいことにいろんな物を頂きました。疲れを取ってくださいということでバスグッズや、髪飾りをいただいたり、男子選手は汗をかいて得点発表を待つキスアンドクライで目立つこともあるので、タオルをいただいたりすることが多かったそうです」

 なかには珍しい物もある。

「プログラムに使ってほしい曲や自分で作った曲をCDでいただいたこともあります。素敵だなと思ったのは『シンデレラ』という曲を使ったプログラムでいただいたもの。夜の12時にシンデレラの魔法が解けるストーリーですが、その魔法が解けないように12時の4分前で針が止めてある時計をプレゼントしてもらい、今も家に飾ってあります」

 女性ファンが多いフィギュアスケートだが、応援の想いがこもったプレゼントは男女問わず、選手からするとうれしいもの。「いただけるだけで凄く嬉しかったです。ジュニアのグランプリ(GP)シリーズに出始めた頃に初めてファンレターをいただいたことは今も忘れられません」。フィギュアスケートという競技を作っているのは選手だけじゃない。ファンも、だ。

(THE ANSWER編集部)

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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