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演技後に花を拾う子供たちって誰? フィギュアスケートの「フラワーキッズ」の正体

「17のギモン」に答えてくれたTHE ANSWERスペシャリストの中野友加里さん【写真:荒川祐史】
「17のギモン」に答えてくれたTHE ANSWERスペシャリストの中野友加里さん【写真:荒川祐史】

現役選手との交流も励みに、世界女王からもらったプレゼント

 人気選手が出場すると、稀に“ハプニング”が生まれる。2018年のGPシリーズ・ロステレコム杯では羽生の演技後、プレゼントを回収していた男の子が突然、羽生に自らプレゼントを手渡そうとして、微笑ましい光景が話題になったことがある。

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「こんな話を聞いたことがあります。私のコーチでもあった佐藤信夫先生の娘さんであり、世界選手権で優勝された佐藤有香さんがフラワーガールを経験された時、花束を拾いながらジャンプを跳んで帰ってこられたこともあるそうです(笑)」

 演技中はリンクサイドでトップ選手の演技を間近で見られる。未来の名スケーターにとって得られるものは多い。

「私は長きにわたって活躍され、世界選手権でも優勝したロシアのマリア・ブッテルスカヤ選手に更衣室でサインを頂きました。本来選手に話しかけたり接触してはいけないルールがあるのですが、凄く優しい方で、うれしかったことを今も覚えています。世界で戦う選手たちを目の当たりにする機会なんてそうそうない。凄く良い勉強にもなります」

 新型コロナウイルス感染対策の観点からプレゼントの投げ込みが規制されることが多く、彼女たちの出番は減った。しかし、来年3月にはさいたまで世界選手権が予定されている。

 中野さんは「もし、感染状況が落ち着いていれば、地元のクラブの子たちがフラワーガールとして参加すると思います。彼女たちの姿も温かく見守っていただければ、私もうれしいです」と彼女たちの出番を願っている。

(THE ANSWER編集部)

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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