フィギュアスケートのジャンプの見分け方 初心者でも6種類がわかりやすくなる方法
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#3 連載「スペシャリスト論」特別版
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
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「THE ANSWER スペシャリスト」を務める元フィギュアスケート日本代表・中野友加里さんはフィギュアの華、「ジャンプ」について解説。通常、「スペシャリスト論」でお届けしている連載を特別版として掲載する。後編では、現役時代に世界で女子3人目のトリプルアクセルを成功させ、審判員の資格を持つ中野さんが「6種類のジャンプの見分け方」をビギナーファン向けに語る。また、羽生結弦のジャンプの美しさにも触れた。(聞き手=辛 仁夏)
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――フィギュアファンなら分かりますが、ライトなファン向けに6つのジャンプの見分け方を中野さんなりに教えてください。
「まず見分け方としては、私としては3種類あると思っております。6種類あるうちの3種類に分けることができると思っています。まずは一つしかありませんが、前向きで跳ぶか後ろ向きで跳ぶかで見分けられるアクセルジャンプ。前向きのアクセルに対し、ほか5つのジャンプは後ろ向き。ジャンプの前に『あっ、前を向いたな』と思ったらアクセルです。
次にエッジで跳ぶか、トウをついて跳ぶか。トウループは右利きの場合、後ろ向きで左足のトウをついて跳ぶジャンプですが、4回転で取り入れる選手はいますが、最近は3回転トウループを単体で跳ぶ選手はかなり少ないと思います。なので、コンビネーションで『2つ目のジャンプで、トウをついて跳んだな』と思ったら、それがトウループと思っていただければ構いません。最近は(単体で跳ぶ選手は)本当に見ないですね。
サルコウはエッジ系のジャンプなのでトウを使わないジャンプになります。『左足に乗って片足で跳んだな』と思ったらサルコウ。昔はよくサルコウは跳ぶ時に『(足の形が)カタカナのハの字に見える』と言われましたが、最近はいろんな跳び方が出てきたので、一概には言えなくなってきました」