よもやのグループ2位通過となった韓国代表

　日本代表が出場しているサッカーのアジアカップ・カタール大会で韓国はグループリーグ1勝2分け、よもやの2位で決勝トーナメントに駒を進めた。第3戦の世界ランク130位マレーシアは壮絶な打ち合いの末に3-3で引き分け。韓国国内ではドイツ出身ユルゲン・クリンスマン監督への不満も高まっている。かつてクリンスマン氏が代表監督を務めた“古巣”米国の地元メディアも現状をクローズアップした。

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　米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は「ユルゲン・クリンスマン監督が率いる韓国は、国民の忍耐力が弱まり、好印象を与えるのに苦戦している」との見出しで報道。「韓国は本質的に危機の真っただ中にいる」と現状を指摘し、クリンスマン監督について「これは自信とリーダーシップの両方をめぐる危機であり、クリンスマンのパフォーマンスは厳しい監視下に置かれている」とし、韓国国内から手腕を注視される状態にあると伝えた。

「評論家が言うところの古臭い4-4-2フォーメーションを使い、チームのスター2選手であるトッテナムのソン・フンミンとパリ・サンジェルマンのイ・ガンインに頼りすぎていると非難されている」と冷ややかな評価の根拠を紹介。「実際のところ、現時点で彼ができることはあまりないようだ。マレーシアとの壊滅的な3対3の引き分けの終わりに彼は悲しげな笑みを浮かべたが、そのことでも非難された」と吹き荒れる向かい風に言及した。

　グループ1位通過がかかったマレーシア戦は引き分けに終わり、2位通過に。「屈辱的な失敗をし、グループEでバーレーンに次ぐ2位で終わったことで、韓国は実際、日本との大激突を回避した」と指摘。「クリンスマンは未だ米国に住んでおり、不定期でこちら（米国）や韓国で過ごし、彼のアシスタントたちに国内の試合を任せている。これはサッカーに熱狂する韓国の国民にとっては受け入れられないことだ」と仕事のスタイルも冷ややかに伝えた。

　ヨルダンにも引き分けるなど、格下相手に苦戦が目立っている今大会。「トッテナム・ホットスパー、バイエルン・ミュンヘン、PSG、セルティック、ウルブズ、シュツットガルトからの選手を擁しており、一部では才能の黄金世代とみなされるチームにとって、ヨルダンとマレーシアとの引き分けは意味をなさないだろう」としており、決勝トーナメントで周囲の評価を覆せるか。