アジアカップ

　サッカー・アジアカップ（杯）のグループステージが16日、カタールで行われ、タイがキルギスに2-0で白星スタートを切った。率いたのは日本人の石井正忠監督。昨年11月に就任後初勝利を挙げた。

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　スタンドから黄色い声援が響いていた。開始から「タイランド！」と観客女性たちが大声を張り上げる中、前半15分にシュートがポストに当たり、跳ね返ったボールを押し込んで先制。「ぎぃゃぁぁぁぁぁ！！」と悲鳴が上がったが、VAR判定の末にオフサイドに覆り、ため息に変わった。

　それでも、同26分にエリア左からのミドルシュートを相手GKが弾き、走り込んだFWスパチャイ・ジャイデッドが決めて今度こそ先制点を奪った。スタンドは大歓声。攻撃でも、守りでも絶叫が沸き起こった。1-0の後半3分には、ゴール前で相手DFがクリアしきれなかったボールをまたもジャイデッドが押し込んで2点目。終盤はロングスローを連発するキルギスの攻撃をしのぎ、逃げ切った。

　鹿島でプレーした石井氏は古巣で監督を務め、大宮の監督を経て昨年11月にタイ代表監督に就任した。タイの日本人監督は西野朗氏以来2人目。就任初戦となった1月1日の日本との国際親善試合に0-5で敗れた。今大会は2大会連続の決勝トーナメント進出がかかる。