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元五輪ランナーからの直筆メッセージ 宮古の子供たちが遠隔指導から学んだこと

陸上のアテネオリンピック1600メートルリレー代表で4位入賞した伊藤友広氏が16日、岩手県宮古市にある宮古運動公園陸上競技場で行われた「東北『夢』応援プログラム」に出演した。2018年4月から始まった1年間のかけっこ指導は、この日いよいよ成果発表。全員が50メートルの測定タイムを縮めるという素晴らしい成果を出した。

アテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏が「東北『夢』応援プログラム」に出演【写真:編集部】
アテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏が「東北『夢』応援プログラム」に出演【写真:編集部】

「東北『夢』応援プログラム」で走り方を約480キロの遠隔指導

 陸上のアテネオリンピック1600メートルリレー代表で4位入賞した伊藤友広氏が16日、岩手県宮古市にある宮古運動公園陸上競技場で行われた「東北『夢』応援プログラム」に出演した。2018年4月から始まった1年間のかけっこ指導は、この日いよいよ成果発表。全員が50メートルの測定タイムを縮めるという素晴らしい成果を出した。

 卒業シーズン真っ盛りの3月下旬。青空ながら冷たい浜風が吹く南三陸で、子供たちが元気いっぱいにトラックを駆け抜けた。1年間のかけっこ指導も、この日で一区切りを迎える。今回参加した生徒のうち3人は6年生。伊藤氏直筆のメッセージが入った修了証をもらう姿は、まさに卒業式だった。

 昨年10月から5か月ぶりの再会だったが、伊藤氏と子供たちの間に壁はない。約480キロある宮古と東京の距離を一気に縮めたのが、スマートフォンやタブレットを使った遠隔指導ツール「スマートコーチ」だ。「夢応援マイスター」を務める伊藤氏は、子供たちから送られてきた練習動画を添削したり、自習課題を与えたり、毎月インタラクティブなやりとりを重ねてきた。

 伊藤氏が姿を表すと、登場を待ちわびる子供たちの表情にパッと光が差した。速く走るために大事なことは、地面に対してしっかり力を伝える「姿勢」だと再確認。その後、これまで行った練習の中から「片足バランス」、「ケンケン」、「もも上げからのダッシュ」について、その要点をおさらいした。

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