荻島 弘一の記事一覧
荻島 弘一
1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。
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「東の横綱」から「令和の一人横綱」へ 桐蔭学園、選手自ら考えるミーティングで掴んだ頂点【高校選抜ラグビー】
2025.04.01全国高校選抜ラグビー大会の決勝が31日、埼玉・熊谷ラグビー場で行われ、桐蔭学園(神奈川)が2年ぶり5度目の優勝を果たした。初優勝を狙う京都成章(京都)と対戦した桐蔭学園は前半を10-0で折り返すと、後半4トライを奪い36-0と完勝。「東の横綱」から「令和の一人横綱」へ、強さの秘密は試合前のミーティングにもあった。
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「私ってどこまでやれるのだろう」 20年連続の競泳日本選手権で3冠、34歳鈴木聡美を支えた「休まない」の選択肢
2025.03.25初のメダル獲得へ、鈴木聡美(34=ミキハウス)が世界選手権に臨む。日本水泳連盟は24日、都内で世界選手権(7月、シンガポール)に臨む競泳日本代表34人を発表。12年ロンドン五輪メダリストの鈴木は13年ぶりの「世界メダル」獲得を目標に掲げた。
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日本飛び込み界の歴史変える玉井陸斗 世界選手権で見据える2冠、有利な状況に「今回いけるかも」
2025.03.24飛び込みの日本代表が、過去最強の布陣で世界に挑む。日本水泳連盟は24日、7月の世界選手権(シンガポール)に出場する飛び込みと競泳の日本代表を発表。前日までの選考会の結果を受け、飛び込みはパリ五輪銀メダリストの玉井陸斗(18=JSS宝塚)ら8人が名を連ねた。
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競泳パリ五輪銀・松下和之に滲んだ“エースの自覚” 攻めた前半→後半失速も「進化は見せられた」
2025.03.24日本競泳陣の新エース、松下和之(19=東洋大)が圧倒的な強さで進化ぶりを見せつけた。世界選手権(7月、シンガポール)代表選考を兼ねた競泳の日本選手権最終日が23日、東京アクアティクスセンターで行われ、男子400メートル個人メドレーの松下は自己ベストを更新する4分8秒61で優勝。200メートルとの個人メドレー“2冠”を達成し、2種目で世界選手権代表に内定した。
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競泳界に17歳の新星 11年ぶり快挙の今福和志が“二刀流”で目指す28年五輪「満足はしていない」
2025.03.24競泳の日本選手権最終日が23日、東京アクアティクスセンターで行われ、男子1500メートルで17歳の今福和志(枚方SS)が14分50秒18で日本新記録で優勝した。400メートル、800メートルに続く今大会長距離3冠で、7月の世界選手権(シンガポール)の日本代表も内定。男子長距離界に現れた新星は、OWS(オープンウォータースイミング)との「二刀流」で28年ロサンゼルス五輪を目指す。
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「10代がピーク」の常識を覆す34歳 30年間休まず、連日7000m…競泳・鈴木聡美が現役でいる理由
2025.03.23競泳の日本選手権第3日が22日、東京アクアティクスセンターで行われ、パリ五輪代表の鈴木聡美(34=ミキハウス)が200メートル平泳ぎで12大会ぶり4回目の優勝を果たした。前日の100メートルと合わせて2冠を達成した鈴木は、2種目で7月の世界選手権(シンガポール)代表に内定。競泳界の常識を覆す驚異の34歳は、世界を目指して進化を続ける。
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史上最年少41歳IOC新会長に日本水泳界が熱視線 鈴木大地会長「若いが精力的」バッハ氏の後任
2025.03.22国際オリンピック委員会(IOC)の次期会長に元競泳五輪金メダリストのカースティ・コベントリー氏(41)が決まり「水泳界隈」が沸いている。IOCは20日、6月に退任するトーマス・バッハ氏の後任を決める会長選を実施。第10代のIOC会長に、ジンバブエ出身のコベントリー氏が当選を果たした。
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中学まで無名→種目変更で才能開花 17歳で日本一になった競泳界新星・村佐達也が描く五輪金の道
2025.03.222028年ロサンゼルス五輪へ、日本競泳界に新たなスターが誕生した。世界選手権(7月、シンガポール)の代表選考を兼ねた第100回日本選手権第2日が21日、東京アクアティクスセンターで行われ、男子200メートル自由形で17歳の村佐達也(愛知・中京大中京高)が優勝。1分45秒67の高校新記録で、初の世界選手権出場権も手にした。
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世界一の秘訣は「カンニング」 競泳界のレジェンド田口信教が力説した真似の重要性「ChatGPTにも聞けばいい」
2025.03.21日本競泳界のレジェンド、田口信教氏(73=医療創生大理事)が日本選手権が行われた東京アクアティクスセンターで後輩たちにエールを送った。1972年ミュンヘン五輪男子100メートル平泳ぎの金メダリストは競技第1日目の20日、大会100回目を記念したスペシャルプレゼンターとして同種目の表彰式に登場した。
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「今は、レースをすることが楽しい」 涙から8か月、代表入りの池江璃花子が解き放たれた呪縛
2025.03.21競泳の日本選手権は20日、東京アクアティクスセンターで開幕し、池江璃花子(24=横浜ゴム)が7月の世界選手権(シンガポール)代表キップを手にした。女子100メートルバタフライ予選2位通過の池江は、決勝でも57秒53の2位で派遣標準記録を突破。57秒04で優勝した平井瑞希(18=アリーナつきみ野SC)とともに代表に内定した。
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「駅伝も変わらなければ歴史に埋もれていく」 日本独自ゆえの警鐘、廃止トレンドの「大学VS実業団」は持続可能か
2025.03.20「実業団と大学のドリームマッチ」。16日に大阪で行われた「ACN EXPO EKIDEN 2025」(エキスポ駅伝)は、そんな大会だった。正月のニューイヤー駅伝と箱根駅伝の上位チームが「日本一」を争い、大阪・関西万博の機運を盛り上げるのが目的だった。
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「学生とは違う、プロ意識を持って」 VS大学で必要だった完全V、トヨタ自動車に実業団のプライド
2025.03.17「絶対に負けられない戦い」がそこにあった。実業団と大学が初めて対戦した「ACN EXPO EKIDEN2025」(エキスポ駅伝)が16日、1970年大阪万博開催地の万博記念公園から2025年大阪・関西万博会場の夢洲までの7区間54.5キロで行われ、トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝。「実業団のプライド」で1区からトップを譲らない圧倒的な強さで「日本一」に輝いた。
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無冠の「スター軍団」が悲願のリーグ制覇へ首位ターン 13戦無敗のジークスター東京が示した覚悟
2025.02.22ハンドボールのジークスター東京が、リーグH優勝に向けてレギュラーシーズンを首位で折り返した。前節まで10勝2分けで無敗を続けるジークスターは22日、アウェーで日本リーグ4連覇中の豊田合成ブルーファルコン名古屋と対戦。「絶対王者」に34-29と快勝して勝ち点を24とし、2位ブレイヴキングス刈谷に3点差をつけて悲願のリーグ制覇へ一歩前進した。豊田合成は勝ち点20で4位に後退。
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報道陣激減、ロス五輪は非実施でも…「ブレイキンは変わらない」と言い切った意味 復活のカギは“ポスト・バッハ”
2025.02.20ブレイキンの全日本選手権が15、16日に東京・渋谷のNHKホールで行われた。パリ五輪での実施が確実になった後の19年11月に第1回が行われ、これが6回目。次回28年ロサンゼルス五輪では実施されないことが決まっているため、初の「五輪を控えない全日本」だった。
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初の首都圏開催でチケット完売、協賛企業も倍増した日本選手権 カーリング界の「大冒険」が成功した3つの要因
2025.02.11カーリングの日本選手権が9日まで神奈川・横浜BUNTAIで行われ、女子はフォルティウスが3年ぶり3回目、男子はSC軽井沢クラブが2年ぶり11回目の優勝を果たした。ともに9月に行われる五輪日本代表候補決定戦に進んだ。初めてとなる首都圏開催となったが、「氷」「観客」「資金」の3つの課題をクリアし、大会実行委員長の酒巻智氏も「成功と言っていい」と振り返った。(取材・文=荻島 弘一)
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「40歳だけどカーリングはこれから」 激闘の日本選手権、男女ともにベテランが“新旧交代”阻む
2025.02.10カーリングの日本選手権が9日まで神奈川・横浜BUNTAIで行われ、女子はフォルティウスが3年ぶり3回目、男子はSC軽井沢クラブが2年ぶり11回目の優勝を果たした。フォルティウスは北海道銀行、SC軽井沢クラブはロコ・ソラーレと若いチームを退け、ともに9月に行われる五輪日本代表候補決定戦に進んだ。
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“世界の東京”で一大プロジェクト 7競技協力で社会貢献、発起人の北島康介氏「大きな力に」
2025.02.08東京のスポーツチーム、団体が競技の垣根を越えて連携する「TOKYO UNITE」に、男子ハンドボールのジークスター東京が加わった。競泳五輪金メダリストで同プロジェクト発起人の北島康介氏が7日、リーグHのアースフレンズBM東京・神奈川戦が行われた東京・墨田区総合体育館に来場。ハーフタイムに両者の調印式が行われた。
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「待遇改善など考えないと」 新生ハンド代表が厳しい船出、求められる時代の流れに乗った改革
2025.02.02ハンドボールの男子日本代表が、2028年ロサンゼルス五輪に向けて厳しいスタートを切った。トニー・ジローナ新監督率いる新生「彗星ジャパン」が1月31日、世界選手権の行われた欧州から帰国。パリ五輪代表から大きくメンバーを入れ替えた新しいチームが世界に挑んだが、目標を下回る32チーム中28位という結果に終わった。