大橋悠依、涙の理由は“初の”重圧 平井HCが愛弟子へエール「本当の強さが求められる」
大橋はエースの重圧に勝てるか、平井HC「メダルが当たり前だと期待される」
大橋はレース後に涙を流した。失格でなくてもタイムは6位。平井HCは、前回大会で大橋にメダルを期待していたが、本人にもメディアにもそれを伝えなかった。プレッシャーを感じさせずに銀メダル。ここ数か月、大橋は最強女王カティンカ・ホッスー(ハンガリー)に「勝つ」と何度も口にしていた。
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「メダリスト」の肩書を背負い、エースとして臨んだ今大会。愛弟子のもがく姿を見守る平井HCは難しさを説明した。
「昨年もパンパシフィック、アジア大会、正直記録があまりよくなかったんですよ。アジア大会でメダルを獲れなくて、本人が落胆していた。今は本人が壁を一つぶち破って、ホッスー(と争う)というところの前の段階でちょっと難しさを感じている。
例えば、メダルを獲れるか、獲れないかという選手はそこが壁だったりするけど、獲っちゃった選手はもう一度獲るとか、獲るのが当たり前だと期待される。自分で自分に期待する部分もあると思うけど、そこがなかなか。これはコーチである私の責任でもある。
常に期待されて、常に結果を出す、そして『世界王者に勝つ』と口に出してしまった時にどれだけのプレッシャーだったり、責任感みたいなものが感じられるかというは(大橋にとって)初めての経験。初めてのことだったので、その辺のギャップがあるのかなと思います」