育児も、マラソンも「がむしゃらに」 出産→2年で復帰、31歳前田彩里のパリ五輪挑戦
大阪国際女子マラソンが29日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われ、31歳の前田彩里(さいり・ダイハツ)が2時間25分24秒で日本人4番手の6位に入った。出産を経て4年ぶりのマラソン復帰。2024年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権を獲得した。優勝は2時間21分13秒のヘヴン・ハイル・デッセ(エチオピア)。1万メートルの東京五輪代表・安藤友香(ワコール)が2時間22分58秒で日本人最上位の3位に入った。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
大阪国際女子マラソン
大阪国際女子マラソンが29日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われ、31歳の前田彩里(さいり・ダイハツ)が2時間25分24秒で日本人4番手の6位に入った。出産を経て4年ぶりのマラソン復帰。2024年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権を獲得した。優勝は2時間21分13秒のヘヴン・ハイル・デッセ(エチオピア)。1万メートルの東京五輪代表・安藤友香(ワコール)が2時間22分58秒で日本人最上位の3位に入った。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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前田がマラソンの舞台に帰ってきた。序盤から2位集団でMGC争いを展開。途中、沿道から2歳の長女・彩葉(いろは)ちゃんが見守っていた。2014年に初マラソンを踏んだ浪速路。冷たい風に負けじと懸命に足を回す。上杉真穂、吉川侑美と入れ替わりながらトラックに戻ってきた。
「後半になってからは足が残っていなかった。他の選手も頑張っていて、力をもらいながら、かわるがわる引っ張っていた。みんな楽をしたいと思っていたと思いますが、みんなでタイムを上げていく。そういうことを考えながら走っていました。沿道で娘が応援してくれたので力にはなりましたね」
若手時代は将来を期待された。佛教大4年だった14年大阪国際でマラソンデビュー。当時の学生新記録2時間26分46秒を叩き出し、新ヒロインとして一躍脚光を浴びた。15年は名古屋ウィメンズで自己ベストの2時間22分48秒で日本人トップの2位。世界陸上にも出場し、日の丸を背負った。
しかし、五輪には縁がない。16年リオ五輪は選考レースに出場できず。19年MGCは出場権を獲得しながら右太もも裏痛で欠場。東京五輪へ、残り1枠を懸けた20年3月の名古屋ウィメンズにも間に合わず、夢が絶たれた。