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何歳から使える?処女膜が傷つくって本当? 女性に正しく知って欲しいタンポンの知識

どれが一番自分に合っているか、まずは試してみることが大切

 最近も「ナプキンのずれが気になるのでタンポンに切り替えたが、違和感が強くて困っている」という学生がいました。話を聞くと、彼女はタンポンの説明書を読んだこともなく「何となくこんな感じかな?」というノリで使っていたとのこと。そのため、正しい位置にセットできていなかったのです。

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 タンポンはきちんと挿入すれば、膣内の無感覚のゾーンにセットされるので、違和感はありません。適当にセットすると浅い位置に留まってしまい、違和感があったり、ときには腹圧がかかり、外に出てしまったりすることもあります。相談にきた学生には、膣の構造から、どんな体勢でセットすればよいかなどを教えましたが、おそらく、使用したことのない選手の間では、「よくわからない」という感覚のまま使用しているケースは珍しくないと感じます。

 私が教職に従事する日本体育大学には、リプロダクティブヘルスを専門とする先生がいます。その先生曰く、「女性は自分の女性器の構造を知らなすぎる。将来的に妊娠・出産を考えるならばなおさら、自分の体にもっと向き合うべきだ」という話をよくされています。

 今は生理用品を扱う企業のホームページに、女性の体の仕組みから生理用品の使い方まで、しっかりした情報が掲載されています。自分の体を知り、どのように扱えばよいのか。体が資本のアスリートではなくとも、知っておいてほしいと思います。

 今回はタンポンの紹介をしましたが、体内に異物を入れることに対し、恐怖心を持つ選手もいます。あくまで「自分が安心できる方法」「快適な方法」で経血管理を行うことが大事なので、絶対にタンポン使う方がよい、というわけではありません。また、最近ではスポーツ用のナプキンや、経血を吸収するサニタリーショーツもあります。どれが一番自分に合っているのか、まずは試してみることが大切です。

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)


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須永 美歌子

日本体育大学教授、博士(医学)。日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)、日本陸上競技連盟科学委員、日本体力医学会理事。運動時生理反応の男女差や月経周期の影響を考慮し、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発を目指し研究に取り組む。大学・大学院で教鞭を執るほか、専門の運動生理学、トレーニング科学の見地から、女性トップアスリートやコーチを指導。著書に『女性アスリートの教科書』(主婦の友社)、『1から学ぶスポーツ生理学』(ナップ)

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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