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WBCで日本中が恋したヌートバーの侍魂 試合中に漢気あふれた「交代拒否とか熱すぎる」

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の東京プールは16日に行われた準々決勝の日本―イタリア戦で終了。日本代表・侍ジャパンの大谷翔平投手(エンゼルス)が参戦して空前の盛り上がりを見せたが、グラウンド内外でさまざまな名場面や話題になったトピックを迎えた。日本が戦う20日(日本時間21日)に準決勝・メキシコ戦の決戦ムードを盛り上げるべく、その出来事を振り返る。今回は初の日系人選手となったラーズ・ヌートバー外野手(カーズナルス)の奮闘。

試合中にファンへお辞儀をする侍ジャパンのラーズ・ヌートバー【写真:Getty Images】
試合中にファンへお辞儀をする侍ジャパンのラーズ・ヌートバー【写真:Getty Images】

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の東京プールは16日に行われた準々決勝の日本―イタリア戦で終了。日本代表・侍ジャパンの大谷翔平投手(エンゼルス)が参戦して空前の盛り上がりを見せたが、グラウンド内外でさまざまな名場面や話題になったトピックを迎えた。日本が戦う20日(日本時間21日)に準決勝・メキシコ戦の決戦ムードを盛り上げるべく、その出来事を振り返る。今回は初の日系人選手となったラーズ・ヌートバー外野手(カーズナルス)の奮闘。

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 ある意味、今大会で最もサプライズとなった存在はヌートバーだろう。初の日系人選手として代表入りした25歳。鈴木誠也が離脱した外野陣で要となるセンターを守り、好守を連発したほか、全5試合に1番打者で出場。全試合で安打を放ち、19打数7安打で打率.368、3打点と躍動した。さらに、日本人を魅了したのは人柄だ。

 1次ラウンド初戦の中国戦、8回の打席でヌートバーは自打球を当てた。脚を気にする素振りを見せ、栗山監督と水原通訳がベンチから登場。栗山監督が心配そうに声をかけるもヌートバーは表情を変えず、首を横に振って打席へ。フルカウントまで粘って満塁とし、チャンスに繋げた。直後に代走を送られ、お役御免。この場面にネット上から「最後までやり切るのに泣けた」「交代拒否とかヌートバー熱すぎる」「基本全力疾走やし、真の侍魂を見たわ」との声が上がった。

 また、試合前に行う円陣で声出し役に2度登場。1次ラウンドの韓国戦では「兄弟、家族として残り6試合。昨日の試合で緊張は解けた。今日は自由にやろう」、準々決勝イタリア戦では「あと3試合残ってます。今日の試合が僕たちをマイアミに連れていきます。かっこ良く自分のプレーをして、勝って、飛行機でパーティーしましょう」と語り、どちらも最後は日本語で「サァイコオーーー!!!(さあ、行こう!!!)」と絶叫して仲間を鼓舞した。

 韓国戦でヒーローインタビューに立った際は最後に「ニッポンダイスキ、ミンナアリガトー!」と絶叫したことも記憶に新しい。選手の間では、ミドルネームの「達治」から「たっちゃん」の愛称で親しまれるヌートバー。打席に入ると球場から「ヌーーー!!!」のコールが起こるのは、もはやお馴染みに。その人気ぶりに米国など海外メディアも注目。「日本全体が彼に恋をしている」と伝えられるほど、すっかり日本人の注目の的になっている。

 準々決勝を最後に日本を発ち、“ヌートバーロス”も広がっているが、最後は侍ジャパンの世界一の輪にヌートバーがいることを誰もが望んでいる。

(THE ANSWER編集部)




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