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WBC日本で広がるスポーツマンシップの輪 チェコ戦後日にあった「品格ある振る舞い」

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表・侍ジャパンは8強に進出。16日にイタリアと激突する。大谷翔平投手(エンゼルス)も参戦し、空前の盛り上がりを見せる今大会。1次ラウンドの東京プールはグラウンド内外でさまざまな名場面が生まれた。準々決勝の決戦ムードを盛り上げるべく、その出来事を振り返る。今回は、国際大会ならではのスポーツマンシップ。侍ジャパンが対戦したチームや選手と多くの心温まるシーンが生まれた。

WBCで試合後、日本にエールを送ったチェコの選手たち【写真:Getty Images】
WBCで試合後、日本にエールを送ったチェコの選手たち【写真:Getty Images】

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド名場面

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表・侍ジャパンは8強に進出。16日にイタリアと激突する。大谷翔平投手(エンゼルス)も参戦し、空前の盛り上がりを見せる今大会。1次ラウンドの東京プールはグラウンド内外でさまざまな名場面が生まれた。準々決勝の決戦ムードを盛り上げるべく、その出来事を振り返る。今回は、国際大会ならではのスポーツマンシップ。侍ジャパンが対戦したチームや選手と多くの心温まるシーンが生まれた。

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○後日談まで話題になったチェコ

 最も記憶に残ったのはチェコだろう。大半の選手は電気技師、営業マン、学生など、別の本職を持っている選手たちは日本戦で溌剌とした全力プレーを披露。エスカラは死球に悶絶したが、問題ないと言わんばかりにグラウンドでダッシュを披露。敗れた試合後も侍ジャパンや日本の観衆に拍手を送った。翌日の豪州戦の試合後はハジム監督が日本への感謝を示し、ハチマキ姿で登場して驚かせた。

 また、試合2日後にはエスカラに死球を当てた佐々木朗希がロッテのお菓子を持ってチェコの宿舎を訪問。エスカラに謝罪したほか、サインボールを贈るなど交流したことが国内外で話題に。MLB公式サイトによるとエスカラは「彼が謝るためだけに訪れ、無事を確認しに来たことは本当に品格のある振る舞いだったんだ」と感激したという。1試合で、日本人のチェコへの好感度が一気に増した。

○敗れた試合後に日本とエール交換

 チェコと同様に豪州も爽やかな風を吹かせた。府中で事前合宿を行い、セブンイレブンでレジで律儀に列をなしてコーヒーマシンを体験するなど、日本文化に対して興味を抱いていた豪州代表。日本に敗れた試合後は両チームが互いに拍手を送る“エール交換”で友好の形を示した。さらに準々決勝進出を決めた後、宿舎にまで多くの日本人ファンが駆け付け、応援の形を示したことに感激。豪州代表ツイッターは「サポートに大変恐縮する。ありがとう、日本」とメッセージを送った。

○死球の吉田を咄嗟に心配した中国捕手

 開幕戦ということで注目を集めた中国戦は捕手のリ・ニンの行動が注目を集めた。大谷翔平が初回に第1打席に入る際、何事か声をかけ、大谷を笑顔にさせた。また、吉田正尚が死球を受けた際には咄嗟に近寄り、状態を心配するようなジェスチャー。日本のファンから「紳士的」などの声がネットで上がり、注目された。さらに、リ・ニンは吉田と東京ドームで撮影した2ショット写真もその後に掲載。世界一を目指しながら野球を愛する者同士の交流はファンの心をほっこりとさせた。

(THE ANSWER編集部)




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