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栗山監督「ちょっとごめん、言葉に…勘弁して」 3.11先発を岩手出身・佐々木朗希に託した想い

侍ジャパンの栗山英樹監督は11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京ドーム)のチェコ共和国戦で、佐々木朗希投手(ロッテ)に先発マウンドを託した。佐々木は岩手・陸前高田市出身で、12年前の2011年東日本大震災で父と祖父母を失った経緯がある。指揮官は試合前の会見で、その思いの一端を明かした。

侍ジャパンの栗山英樹【写真:Getty Images】
侍ジャパンの栗山英樹【写真:Getty Images】

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド

 侍ジャパンの栗山英樹監督は11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京ドーム)のチェコ共和国戦で、佐々木朗希投手(ロッテ)に先発マウンドを託した。佐々木は岩手・陸前高田市出身で、12年前の2011年東日本大震災で父と祖父母を失った経緯がある。指揮官は試合前の会見で、その思いの一端を明かした。

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「こういう日に先発するということは、野球の神様が朗希に『頑張れ』とメッセージを送っているのだと、僕は思っている」と栗山監督。3月11日だから佐々木に決めたのか――と質問されると、「いろいろな要因があった中で、導かれるように自然に決まっていった感じ」と表現した。

 ただ、佐々木本人にどういう言葉で先発を伝えたのか、佐々木の反応はどうだったのかを問われると、しばらく目を閉じて考えた後、「ちょっとごめん、言葉に……勘弁してください」と言及を避けた。

 東日本大震災発生当時、栗山監督はスポーツキャスターなどを務めていた。「取材に行かせてもらった中で、いろいろなことがあった。ここ数年もコロナを含めて、多くの人が大変な思いをしている。悲しみというのはなかなか消えることはないと思うし、僕は無力で何も手伝うことができないけれど、野球を通して一瞬でも喜んでもらったり、笑顔になってもらえたらと思う」と語った栗山監督。試合前にナインとともに黙祷を捧げ、特別な日の試合に臨む。

(宮脇 広久 / Hirohisa Miyawaki)


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