今、深刻さ増す「テレワーク猫背」ビジネスマン 特徴は「圧倒的に運動経験が少ない」
動画で「テレワーク猫背」解消エクササイズを紹介
デスクワークでは、姿勢が固定された状態で、長時間、筋肉の緊張が続くのが特徴です。
加えて在宅勤務は出社時に比べ、「動く機会がさらに少なくなる」「人目がない」という点で、猫背が進行しやすい環境。例えば会議一つとっても、オンラインでは人目が気にならないので「きちんと座る」という緊張感が薄れてしまいます。また、オンライン会議の画面では自分の姿が立体的に見えません。ですから、自身の姿を目にしても「あ、姿勢が悪いな」と気づかず、姿勢を意識したり、正したりする機会もなくなります。
「テレワーク猫背」の問題は、一部の筋肉が緊張することによる血流の悪化と、それに伴う肩コリや背中、腰の痛みの悪化です。また、「ネガティブな印象を与える」「スーツやTシャツをカッコよく着こなせない」など、見た目の印象にも大きく関わります。
では、「テレワーク猫背」はどのように解決していけばよいのか? その方法の一つが、仕事前や休憩時間に行う動的ストレッチです。
猫背の人は、体の前面の筋肉が縮んだ状態でかたまり、逆に背面の筋肉は伸長した状態でかたまっています。また、胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)の縮む力に、胸を開く力が負けているのも要因です。
そこで、今回は動画で脊柱や肩甲骨を大きく動かし、周辺の筋肉をしっかりほぐすエクササイズを紹介します。仕事中とは逆の刺激を筋肉に与え、筋肉を適切に伸び縮みさせて、ゆるめていきましょう。
このエクササイズを行うと、伸長した背面の筋肉が「縮んでいこう」と反応します。また、エクササイズの後半では、合わせて腕やペットボトルを負荷にして、胸の力に負けていた背面の筋肉に適度な刺激を与え、鍛えていきます。コツは背骨の一つひとつを動かすつもりで動くことです。最初はなかなか難しいと思いますが、続けていけば必ずなめらかに動くようになります。
朝、ランチ後、トイレ休憩後など、テレワーク前のウォーミングアップとして、非常におすすめです。猫背が気になる方だけでなく、肩こりや腰痛に悩んでいる方も、ぜひ、試してください。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)