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ジムトレでなかなか体が変わらない人の原因 基本の「10回×3セット」では少ないのか

「“最後のもう1発”を挙げるかは、メンタルの持ちようにかかってきます」と岡田は語る【写真:荒川祐史】
「“最後のもう1発”を挙げるかは、メンタルの持ちようにかかってきます」と岡田は語る【写真:荒川祐史】

筋肉の限界に近づける、「最後のもう1発」を挙げるかはメンタル次第

 プロレスラーの新弟子たちは、ヒンズースクワットを1000回ぐらいやると聞きます。それこそ、汗の水たまりができるらしい。「僕はプロレスラーじゃないから比べられても……」という人がいますが、言いたいのは人間はそれだけ心のパワーを持っている、ということ。そう簡単に、筋肉の限界がくるはずがありません。心の底から力を出して初めて、筋肉の限界に近づける。そう考えてください。

 苦しい局面を打破し、いかにして「最後のもう1発」を挙げるかは、メンタルの持ちようにかかってきます。

 僕自身は「きつくなってきたな」と思っても「まだ限界まではきてないな」「まだいけるんじゃないか?」と自分自身の限界点を疑い続けることにしています。これが意外と効果的で、1回、2回は多く回数をこなせるし、時には「アレッ!?」と驚くぐらい粘りが利くときもあります。また、そうやって限界を突破していくなかで、まだまだ成長できる可能性と喜びも感じられるのです。

 恐らくあなたの肉体は今、さらなる成長を欲しています。負荷を上げる、回数を増やすなど探りつつ、深く追い込める者のみが手に入れられる「魂の肉体彫刻」を目指してください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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