酷暑を制す必須アイテム 世界で戦う陸上日本代表も愛用する「ポカリスエット アイススラリー」
夏はアスリートにとって総合力が試される季節だ。陸上競技においても暑熱対策が大きなカギを握っており、日本陸上競技連盟(JAAF)はこれまでも夏に開催される世界大会に向けて積極的に取り組み、近年その成果を示してきたと言っていい。一つずつ積み上げて知見を重ねた先に次の挑戦がある。

世界で戦う陸上日本代表、山崎一彦強化委員長が振り返る暑熱対策
夏はアスリートにとって総合力が試される季節だ。
陸上競技においても暑熱対策が大きなカギを握っており、日本陸上競技連盟(JAAF)はこれまでも夏に開催される世界大会に向けて積極的に取り組み、近年その成果を示してきたと言っていい。一つずつ積み上げて知見を重ねた先に次の挑戦がある。
現役時代は400メートル障害の第一人者として知られ、引退後は若手アスリートの育成や強化に務め、2021年11月からJAAFの強化委員長を務める山崎一彦氏(順天堂大学スポーツ健康科学部教授)に、暑熱対策の準備や重要性について話を聞いた。
近年は世界的に毎年のように熱波に襲われ、トップアスリートが集結する国際大会も記録的な猛暑との戦いが話題になることが少なくない。2025年は東京で世界陸上競技選手権大会が開催される。開催時期は9月13日~21日と真夏ではないが、近年は残暑も厳しい。同様の気象状況を想定して、準備を施していく必要があることは言うまでもないだろう。
「海外で大会がある時は、全体としては事前合宿を行う準備をしていて、現地に少し早く入れるようにはしています。ただ、個別対応が大事。全員が事前合宿地に入って全員が同じことをやるというのは難しい。早く入って暑熱順化させたい人、直前に入りたい人など、選択肢を増やして対応したいと考えています」
準備の一つとして、陸上日本代表は滞在するホテルに和食担当のシェフも帯同。選手がストレスなく本番に臨めるような態勢を整え、加えて、個々のコンディションに合わせた暑熱対策にも対応しているという。
暑熱対策は主に(1)暑熱順化(2)水分・電解質補給(3)身体冷却の三要素となる。
暑熱順化とは暑さに体が慣れることで、発汗量が増え体表面から効率的に熱を逃がすと同時に、汗に含まれるナトリウムなどの電解質の損失も抑えることができる。また水分補給は、水分とともに失ったナトリウムなどの電解質を補うことが必要とされ、かつ補給のタイミングや量にも留意しなければならない。そして身体冷却はアイスバスやアイスベストなどを使用して、直接体を冷やすこと。これらを組み合わせていくのが基本になる。
「陸上競技は言うまでもなく高強度の運動になるため、体に熱がこもり負荷がかかりやすくなることを念頭に置いています。そのため暑熱対策は極めて大事。抜かりなくやる準備の最後のところが水分調節、体温調節にもなります。ここをしっかりやっていないとせっかく今まで努力してきたのにもかかわらず、パフォーマンスにも影響が出かねませんから」
温暖化で変わる夏の競技環境「耐えられない暑さが昔は2週間ほどだった」

実際、日本陸上界はこれまでどのように対策を講じてきたのか。1990年代から2000年代初めにかけて世界の舞台で競ってきた山崎委員長自身、現役時代はどうだったのか。
「昭和の頃からマラソンや長距離を中心に対策というのは継続してやっていたという認識です。個人的にも足が攣らないように水分摂取は大切にしていました。もちろん自分だけではなく、全体としてそういった認識が一気に広がっていった感覚はあります。
というのも、段々と状況も変わっていきました。耐えられないくらい暑いのが昔は2週間ほどだったのが、近年においては少なくとも1か月以上。日本の夏そのものが長いため、その分、体にも負荷がかかります。陸上競技でも夏の練習はかなり気を遣うようになり、朝や夕方などにずらすなどしています。それだけ気をつけなければならなくなっています」
2007年の大阪では、衝撃的な出来事が起こっている。
「大会中、(日本チームで)足の攣りを訴える選手が結構な確率で発症しました。緊張からくるものなのか、それとも体内の水分・電解質不足か、理由は分かりませんでした。ただ、このままではいけない、と」
大々的に暑熱対策に取り組むきっかけとなったのが、2013年である。主に競歩を優先対象にして、強化、科学、医学を密接に連携させるアプローチで掘り下げていった。
成果として明確に表れたのが、酷暑のなかで開催された2019年の海外大会で、日本人選手はかなりの好成績を収めた。50キロ競歩にいたっては他国のトップレベルの選手であっても途中棄権が多く、出場46人中28人しか完走できなかったという、とてつもない環境下だったそうだ。スポーツドクターが帯同してのコンディションチェック、水分補給量の設定、効果的な身体冷却など極めて細かな対応が活かされた形となった。
「競歩は深夜に行われたとはいえ、気温は下がっても逆に湿度は上がっていて、スチームサウナに入っているみたいな感じでした。選手たちはかなりきつかったと思いますよ。それでも、この頃はかなりエビデンスが蓄積されていました。例えば昔は身体冷却にしても太い血管のある首や脇の下が中心でしたが、競歩の選手たちは皮膚を通して静脈血を冷やすこともやりました。水分補給にしても、どのタイミングで、どのくらいの量を口にするか。もちろん、アスリート自身の実力があったことが前提ではありますが、取り組んできた暑熱対策が大きな助けになったことは間違いありません」
日本選手団が国際大会で活用する「ポカリスエット アイススラリー」

暑熱順化、水分・電解質補給、身体冷却を組み合わせ、至るところまで徹底する。種目によって異なるとはいえ、身体冷却においても運動前のプレクーリング、運動中のパークーリング、運動後のポストクーリング、さらに外部冷却や内部冷却など、タイミング・方法といった組み合わせ方でも細分化している。アイスバス、アイスベスト、手掌前腕冷却など手法はいろいろとあるなかで、近年注目を集めているのがアイススラリーである。
アイススラリーとは細かい氷の粒子が液体に分散した状態の飲料で、(結晶が大きくて硬い氷とは異なり、結晶が小さく)流動性が高いことから通常の氷よりも体の内部を効率的に冷やすと言われている。
陸上の日本選手団にとって心強い味方となっているのが『ポカリスエット アイススラリー』。ポカリスエットと同様のこだわりの電解質バランスで、体を芯から冷やす氷状飲料だ。水分補給に加え、対策に取り入れており、ここ数年の国際大会で陸上の日本選手団は競技会場にも持ち込んでいる。
「『ポカリスエット アイススラリー』を使って体内を効率的に冷やそうとする選手は多くなっています。長距離の選手もさることながら、短距離の選手やリレーメンバーもウォーミングアップ前に使ったり、レース後の身体冷却のために使ったりしています。もちろん、フィールド競技の選手も同様です。競技時間が長いため、自身の出場のタイミングを見計らいクーリングを取り入れることは非常に大切。いろいろな大会で『ポカリスエット アイススラリー』がかなり活躍してくれました。100グラムの飲み切りタイプで使いやすく、味も個人的には大好きですね」

暑熱対策をより有効にしていくには、事前準備が抜け落ちてはならない。アスリート自身は当然ながら、一方で組織としても抜かりない準備を進めておかなければならない。山崎委員長はこのように強調する。
「選手は自分のコンディションをチェックしながら、最低でも1週間前からは体内も万全に準備しておく必要があります。アイススラリーを使うのであれば、競技当日だけ使う“気合いのワンショット”にするのではなく、選手によって個人差がありますので、前段階から使って体に慣れさせたり、それぞれに最適な摂取方法を見つけておいたほうがいい。例えば前日になって暑熱対策をやらなきゃいけないと急に水分を摂取しすぎて、夜中にトイレで起きてしまったり、急な冷却でお腹を壊したりして、コンディションに影響が出ては意味がありませんから。準備こそが良いパフォーマンスを生む鉄則。パフォーマンスの8割、9割を占めると私は思っていますし、もちろんそこには暑熱対策も含まれています。
ある国際大会では最初、思いのほか暑かったのですが、大会が進むにつれて涼しくなっていきました。競歩は大会の前半と後半にあったので、それぞれ違う対応を求められた難しさがあったと競歩のほうからも聞きました。長距離のレースなら暑いと少しゆったりとしたペースになりがちですが、涼しくてハイペースになると水分補給も同じではなくなります。いつ、いかなる大会でも、このような可能性も検討しておかなければなりません。暑熱対策に力を入れる一方で、涼しい場合の対策もしっかりやっておく。あらゆることを想定したうえで、大会当日に向かっていければと思います」
今年9月、大塚製薬がスポンサーを務める東京2025世界陸上が、東京・国立競技場に34年ぶりに帰ってくる。大会への参加資格を得るための選考レースも夏に向けて激しさを増していくが、間違いなく暑熱対策をはじめとしたコンディショニングが選手個々の成否を分けるポイントになるだろう。暑熱順化、水分・電解質補給、身体冷却の三要素が重要となるなか、日本代表の選手たちは「ポカリスエット アイススラリー」で水分・電解質を補給し、より良いパフォーマンスにつなげたい。
PR:大塚製薬株式会社
ポカリスエット 公式ブランドサイト https://pocarisweat.jp/
(THE ANSWER編集部)