働く男の大敵、内臓脂肪は案外燃える 「もう年だから…」と諦める前にすべきこと
おすすめは「下半身の筋トレ→有酸素運動」のプラン
さて、内臓脂肪を落とす場合、有酸素運動よりも筋力トレーニングだけの方が効率が良いという話もありますが、厳密に言うとちょっと違います。
筋トレを優先的に行ってほしいのは、低筋力の人です。例えば、「若い頃よりも脚が細くなってきた」というのは、筋力低下のサイン。下半身を鍛えずに、いきなり長時間の有酸素運動を行うと、ひざや股関節を傷めてしまい、違和感や痛みが出てきます。まずはスクワットなど下半身を鍛えるトレーニングを行い、長時間歩ける、あるいはジョギングできる体を作りましょう。
お腹がぽっこり出ていても、下半身の筋肉量が十分あり、基礎代謝量が高い人は、有酸素運動が有効です。筋トレは運動そのものがハードなので、長時間、継続して行うのは難しい。負荷が少ない分、長時間、運動を持続できる有酸素運動の方が、消費カロリーを稼げるため、内臓脂肪の燃焼にも効果があります。
おすすめは、10~15分、下半身の筋トレを行った後に、1~2時間の有酸素運動をするプラン。大筋群の筋トレを行うと成長ホルモンの分泌が促されるので、その後の有酸素運動での脂肪燃焼量もアップします。
最後に、いくら運動をしても、食べたい物を好きなだけ食べていては、残念ながら内臓脂肪もなかなか減りません。運動で消費カロリーを上げると同時に摂取カロリーのコントロールも必須。最初は口さみしい瞬間もあるかもしれませんが、かなりお腹が出てしまった人でも、案外すぐにスッキリしてきます。諦めず、早めに脂肪燃焼計画を実行に移しましょう。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)