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“ウエイトの筋肉”と“スポーツの筋肉”は違うってホント? 「筋肉論争」の是非

柔道全日本男子体力強化部門長の岡田隆氏【写真:編集部】
柔道全日本男子体力強化部門長の岡田隆氏【写真:編集部】

ビルダーのトレーニングがアスリートの「鍛え漏れ」に効く

 さて、私は時々、ビルダーのトレーニングをアスリートたちの練習に加えることもあります。ここまでの話を読むと「ビルダーのトレーニングはアスリートのそれとは相反するのではないか?」と思われるかもしれません。しかし、体を細分化し、個々の筋肉を一つ一つ使いこなすビルダーのマッスルコントロールの技術は、アスリートにもいい影響を与えると考えます。

 アスリートたちの「パワーの向上」に重点を置いたウエイトトレーニングでは、使いやすい筋肉ばかりがどんどん鍛えられ、使いにくい筋肉は鍛えられないという、「鍛え漏れ」が生じることもあるでしょう。怪我やパフォーマンスの低下につながらないレベルのものであれば良いのですが、全員がそういうわけには行きません。そこで、ビルダー流のウエイトトレーニングを取り入れ、安全に、かつ鍛え漏れを起こさず、全身の筋肉を整えていく、という考えです。

 最初に言ったように、鍛え上げた筋肉に「使える」「使えない」もありません。互いが持つ肉体を磨く優れた技術を合わせることで、アスリートの競技力向上の可能性も広がるのではないでしょうか。

<バズーカ岡田氏が指南、最短で体を変える自宅トレ!>

 骨格筋評論家・バズーカ岡田氏が指南する体作りのアンサー『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』が好評を博している。

 筋トレは、同じように動作しているつもりでも成果は0にも100にもなる。少しの知識と技術が足りないだけで、時間も労力も無駄になってしまう。本書は、解剖学、筋生理学、理学療法などを学び、実践の場ではトップアスリートから高齢者までを指導した著者が、筋トレをする人が知っておかないと損をする情報をまとめた一冊。わかりにくい動作を動画で確認するためのQRコード付き。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

第1章 最速で体を変えるには技術が必要だった
第2章 最速で筋肉を「盛る」技術
第3章 知っておきたい筋肉の基本
第4章 最速で体脂肪を「削る」技術

『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』/サンマーク出版
1300円+税 ISBN-10: 4-7631-3622-4 ISBN-13: 978-4-7631-3622-0

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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