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なぜ、市民ランナーの脚は止まるのか 青学大トレーナーが語る“2つの落とし穴”とは

何度でも好きな大会に参加できるのが強み、まずは42.195キロを楽しんで

 弱点が見つかれば、次の大会に向けての対策も練られます。逆に、ウィークポイントを自覚できず、克服もしなければ、結局、次も同じトラブルを起こしたり、タイムが伸びなかったりします。ですから、弱点がわかったことは、とてもラッキーなんです。

 オリンピックや世界大会を目指すランナーであれば、一つの大会の記録が、選手生命をも左右します。でも市民ランナーは違います。走る気になればいつでも、何度でも、好きな大会に参加できる。そしてこれが、市民ランナーの強みです。

 完走できなくても誰もあなたを責めたりしませんし、歩いたっていいではないですか。予定通りにいかなくてもガッカリせず、是非、42.195キロを自分なりに楽しんでください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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