実は「1駅手前で降りて歩く」にダイエット効果薄 「痩せやすいウォーキング」を伝授
無駄足を防ぐ「沈み込みウォーキング」を紹介
筋肉量を増やすには、普段よりも強い刺激を筋肉に与える必要があります。これを、「過負荷の原則」といいます。
「以前はまったく歩いていなかった」という人は、最初のうちは歩くだけでも筋肉の刺激になり、多少は筋肉量も上がるでしょう。日々の消費カロリーも増えるので、少しはスリムになってくると思います。しかし、歩き慣れれば筋肉量は増えなくなります。また、人間の体にはエネルギーを無駄に消費しないよう、少ない筋肉で効率よく動こうとするシステムが備わっています。そのため、カロリーの消費量もさほど上がりません。
それに気づかず「今日もしっかり歩いたからビールを1杯」「ごほうびにケーキを1つ食べよう」と思ってしまう点も落とし穴。結局、カロリーオーバーとなり「歩いているのに痩せられない」という現象が起こります。
ですから、1駅歩く時間があるならば、早く帰宅して下半身の筋トレを行うほうが、基礎代謝もアップするので、ダイエット効果は高いのです。
しかし、「筋トレをしましょう」といわれ、それができれば皆さん、苦労はしません。私自身、ウォーキングを習慣にしているクライアントに筋トレを提案しても「時間がないので無理です」「苦手なのでできません」ときっぱり断られることは山ほどあります。
そこで提案したいのが「沈み込みウォーキング」です。これは、ウォーキングと下半身の筋トレをミックスした方法。ウォーキングの途中で、大股で踏み込みながら、しっかり腰を落とし、「沈み込みながら歩く」フォームをミックス。太ももやお尻を鍛えます。方法は動画をチェック。沈み込みウォーキングを行えば、1駅分のウォーキングも「無駄足」にはなりません。
そして、ウォーキングの方法も散歩とは異なり、一定以上「キツイ」ことが重要です。最後にウォーキングで強度を上げるコツを3つ、挙げたので、今回紹介する「沈み込みウォーキング」と合わせて実践してください。