[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

20代で糖尿病予備軍に「膝が痛い」 テレワークで増加「座っている時間」の危険

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「テレワーク化で伸びる『座っている時間』の危険」について。

今回のテーマは「テレワーク化で伸びる『座っている時間』の危険」について
今回のテーマは「テレワーク化で伸びる『座っている時間』の危険」について

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「テレワーク化で伸びる『座っている時間』の危険」について。

 ◇ ◇ ◇

 先進国では日本人が最も座っている時間が長い、という統計があります。コロナ禍をきっかけに急速に広がったテレワーク化は間違いなく、今後、さらに拡大。業種によっては在宅勤務が当たり前の形態になり、日本人の「座っている時間」はさらに伸びていくでしょう。

 私はこの働き方の変化がもたらす大きな健康問題の一つに、「変形性膝関節症」があると考えます。

 変形性膝関節症の原因は、ひざの軟骨の損傷です。

 ひざ関節や股関節は、関節を覆う筋肉や靭帯に支えられ、安定しています。

 また、ひざの軟骨は、ひざを曲げたり伸ばしたり動かすときに、新陳代謝が繰り返されます。これは、ひざの軟骨が押しつぶされたり、圧から解放されたりすると、コラーゲンやプロテオグリカンといった、軟骨成分を吸い上げるため。水をたっぷりいれたバケツのなかで、スポンジをギュッと握りつぶすと水が外に出て、手をはなすと水を吸い上げますよね? その仕組みと似ています。

 しかし、生活のなかで歩く時間が減ると、使われない下半身の筋肉はそぎ落とされます。筋肉が落ちれば、ひざ関節や股関節を支える力が弱くなり、骨がずれたり、骨と骨がぶつかったりして、痛みを発症。また、「ひざが痛いから」とさらに歩かなくなれば、ひざの軟骨はますます栄養を吸収しなくなり、新陳代謝も落ちてしまいます。

1 2 3

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

フィジカルトレーナー、(株)スポーツモチベーション 会員制パーソナルスポーツクラブ『CLUB100』最高技術責任者、PTI 認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー、米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。フィジカルを強化することで競技力向上や怪我予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。オリンピアンを始め、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014 年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経 BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
oillio
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集