[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

動いてないのにテレワークが疲れるワケ 自宅作業の効率を上げるヒントは「寝る」環境

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「睡眠」について。

自宅で動いてないのにテレワークが疲れる理由とは
自宅で動いてないのにテレワークが疲れる理由とは

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「睡眠」について。

 ◇ ◇ ◇

 アスリートたちに、最も疲労が軽減する方法は何か? と尋ねると、ほぼ全員が「睡眠」と答えます。 

 睡眠によって肉体的疲労が回復する理由は、成長ホルモンにあります。人間は寝ている間、「浅い睡眠」と「深い睡眠」を繰り返しています。その時に分泌されるのが成長ホルモン。成長ホルモンには、体の組織の修復・回復を行う力があり、寝ている間に日中受けた様々なダメージを修復してくれます。「寝る子は育つ」という言葉がありますが、大人であれば「寝る人は回復する」といえます。

 一方、体よりも脳をフル回転で使うビジネスマンたちにとっても、良質な睡眠は不可欠。肉体だけでなく、脳や心の疲れも、睡眠をとらないと回復しないからです。

 私たちが1日に見たり聞いたりする情報量は膨大です。仕事で頭を使うからだけでなく、ドアを開けたときの景色、すれ違った人など、一瞬の出来事も脳が受け止める情報の一つ。これら一瞬一瞬の情報をすべて記憶していたら、脳がパンクしてしまいます。そこで、脳は睡眠中、1日に得た情報からいらないものは削除、いるものは圧縮して記憶の整理をし、ストレスは消去する。そうやって、リカバリーの作業にあてています。パソコンの動作に例えると、アップデートして再起動しているようなイメージです。

 この「脳の整理機能」について脳科学の先生と話をした際、面白いなと感じたのが、記憶の取捨選択についてです。

 私たちは「どうでもいいこと」は忘れますが、「絶対に忘れてはいけない」と思ったことは覚えていますよね? なぜなら脳は好き嫌いではなく、その人にとってインパクトがあるか否かで、記憶に残す、残さないを決めるからだそうです。

 例えば、重要な仕事の案件や、びっくりするぐらい雪が積もっていた景色、すれ違った人の奇抜な洋服……などなど。他愛ない会話は削除しますが、興味はなくても印象深いものは記憶します。

1 2

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集