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「冬は寒すぎて外に出る気がしない」 そんな人が外で運動しようと思えるコツを紹介

「健康」を保つには最低限どのくらいの運動をやるといい?

 それから、使い捨てのカイロを活用するのも手。こちらも手に握るより、下腹部や腰など、体の中心部に張ったほうが早く、しっかり温まります。

 また、「わかっているけれど動けない」のは、どれだけの運動をすれば十分なのかが明確に示されていないことも原因です。

 屋内でできる筋トレもそうですよね。「スクワットを何回×何セットを週何回行えば、下半身が引き締まりますよ!」と言われると、目標に向かって頑張れる。でも、「筋トレしなさい」と漠然と言われるだけでは、「眠い」「疲れた」というその日の気持ちに負けてしまいます。ましてやわざわざ寒いなか外に出るのに、「週に何日、何分間の運動をすれば、効果が出るのかわからない」では、やる気が起こらないのも当然です。

 では、最低限、どのぐらいの運動を行えば、「健康」が保てるのでしょう?

 WHOや米国の心臓学会など、世界的な組織から出されているガイドラインをみると、結論はほぼ一緒です。だいたい「中強度の有酸素運動を週150分間」が目安といわれています。1回30分として、週5日。雨や雪でウォーキングが困難な日は休みとすると、ほぼ毎日となります。中強度の目安は、少し息が弾む程度のウォーキング。散歩がてらでのんびり、というペースでは足りません。

 ランニングなど、高強度の有酸素運動であれば、週に75分間ぐらいでも良いでしょう。1回25分で週3日となります。「走るぐらいなら30分間、週5回歩いたほうがいい」という人もいれば、「25分×3日で済むならランニングにしてみようか」という人もいると思います。どちらにするかは、その日の気分や、自分が続けやすい方法でOKです。

 もちろん、長めに歩いたり走ったりしてもよいですが、無理をせず、時間になったらパッと帰ってきて構いません。いずれにしても、1日25~30分、毎日通勤にかけていた時間の半分ぐらいの時間を、運動の時間に使ってみませんか? 服装から寒さ対策をバッチリして、一歩、外に踏み出してみましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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