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長~い「おうち時間」を過ごす年末年始 運動が苦手な人にこそ運動を勧めたいワケ

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「年末年始の過ごし方」について。

中野氏が年末年始に運動をオススメする理由とは
中野氏が年末年始に運動をオススメする理由とは

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「年末年始の過ごし方」について。

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 例年であれば、クリスマスや仕事納めで、街中が賑わうこの時期。今年は新型コロナウイルス感染症対策により、みなさん、静かな年の瀬を過ごされていることと思います。

 冬休みも文字通り、「寝正月」を決め込む方も多いでしょう。出かける場所も旅行に出る予定もないから、と、テレビや映画を観たり、ゲームをしたり。いずれにしても、自宅で過ごす時間が圧倒的に多くなりますから、比例して、飲み食いする機会も多くなりそうです。

 私たち人間は、小さな達成感を積み重ねることで、幸福感を得られます。なぜなら、人間の脳は達成感を得ると、「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質、ドーパミンが分泌されるからです。例えば、「イルミネーションがきれいらしいから観に行こう!」と言って、わざわざ、身支度をし、待ち合わせをし、電車に乗り、出かけるとします。そして実際、景色が素晴らしければ「うわぁ本当にキレイだ!」と感動し、そこを歩いて、観て、写真を撮って、SNSに上げて……と思い思いにその場を楽しむでしょう。

 実は身支度から始まる一連の行動は、一つひとつ、タスクをこなしていくようなもの。この一つひとつの小さな達成感によって、ドーパミンが分泌。そのため、気分が高揚したり、幸せな気分になれたりするのです。

 でも、自宅にいてもドーパミンを出す方法はいろいろあります。

 例えば、映画を最後まで見終わったときにも、達成感は得られます。難解なジグソーパズルやゲーム、編み物などにトライするのもよいでしょう。ずっと読まずにいた小説や漫画を一気に読破しても、すごく達成感が得られ、ハッピーな気持ちになると思います。

 トレーナーとしては、そのなかの一つに運動を入れてもらえたら、最高です。しかも運動は『できた』というだけでなく、健康になる、体型が変わるなど、プラスの要素がたくさんあるため、最高の達成感を得られます。

 例えば「この寒い中、ウォーキングなんてやれるわけない……」と、思っていたとします。でも試しに歩いてみたら、1時間ぐらい楽に歩けてしまった。すると、「あ、自分も結構、できるんだな」という達成感を得られ、気分がよくなったり、気持ちが晴れたりします。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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