秋から始めるダイエットで注意 「有酸素運動」を続けているのに痩せない3つの理由
忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「有酸素運動を続けているのに痩せられない疑問」について。
連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」
忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「有酸素運動を続けているのに痩せられない疑問」について。
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多くの方にとって、最も身近な有酸素運動といえばウォーキング。思い立ったその日からできることもあり、健康目的、ダイエット目的で始められる方が非常に多い運動の一つです。
一方、「ウォーキングを頑張って続けているのに痩せられない」という悩みも、講演会の参加者や知人からもよく聞かれる「ダイエットあるある」の一つ。今回は「有酸素運動を続けているのに痩せられない」という疑問にお答えしましょう。
痩せられない要因の1つ目は、摂取カロリーと消費カロリーの収支バランスの問題です。毎日、しっかり歩いていたとしても、摂取カロリーが消費カロリーを上回っていれば、痩せられない。これは、ダイエットのセオリーの基本です。
ウォーキングは誰もが手軽にできる反面、残念ながらエネルギー消費量はとても少ない運動です。例えば、50分間のウォーキングを消費カロリーに換算すると約100kcal(体重や強度により多少差はあります)。100kcal程度では、1回の間食や、食事をちょっと食べ過ぎるだけで、アッという間に歩いて消費した分をオーバーしてしまいます。
その点、ランニングは消費カロリーもグッと高くなります。同じ100kcalを約10分で消費することができるため、比較的、ダイエットの成果が出やすい運動です。
とはいえ、油断は禁物。「走ったから大丈夫」と飲み食いしていては、簡単に消費したカロリーをオーバー。やはり成果は出にくくなります。
第2の要因は、そもそも筋肉量が少ないことが挙げられます。
食事によって得たエネルギーをたくさん使ってくれる器官は筋肉です。筋肉量が少なければ基礎代謝が低く、当然、脂肪燃焼率も低い。だから、有酸素運動を頑張って続けていてもなかなか成果が出ない、ということも考えられます。
また、有酸素運動は脂肪を効率良く燃焼をする一方、筋肉を破壊してエネルギーを作る、という反応を起こします。ボディビルダーの方たちが積極的に有酸素運動をしない理由もそこにあります。
ですから、例えば週4日、ウォーキングやランニングをしているのであれば、2日は筋トレの日に変えてみましょう。筋肉量が上がることで、今よりも脂肪燃焼率が上がると思います。