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ボディビルダーが「20%」? 意外と知らない「体脂肪率」の理解すべき知識

ボディメイクは「数値」が正解に導いてくれるわけではない

 もう一つは、ウエストのサイズをメジャーで計る方法。女性はウエストのくびれの高さ、男性はへその高さで計ってください。

 常々思うのですが、皆さん、数値に振り回されすぎです。

 よくテレビや雑誌で、体を鍛えている芸能人が「体脂肪率10%を切っています!」といったり、写真やイラストで「体脂肪〇%の体」などと称して体型を表現したりしますが、「いやいや(そんなに低いなんて)ありえないでしょ!」という方は、たくさんいますからね。10%を切るか切らないか、完全にイメージが独り歩きしていると感じます。

 そもそも、体脂肪率が低く表示されても、結果、自分のなりたくない体になってしまったら意味があるのでしょうか? 「体脂肪率10%切っているのに、全然カッコいいって言われないよ! ふざけるな!」と怒りますか? そんなの、バカバカしいですよね。私は体脂肪率20%と出ても翌日ボディビル選手権で優勝したので、もはや笑い話でしかありません。

 ボディメイクは、数値が正解に導いてくれるわけではありません。「一般的」といわれる数値と自分の体を比べ、「体脂肪率が高くて恥ずかしい」「体重が何kgだから恥ずかしい」と感じるなんて悲しすぎます。まず数字にとらわれないこと。そして、他人と比べないこと。身長も体重も骨格も違う人と自分を比べても、何の意義もありません。

 自分の体と向き合い、自分が美しいと思う体、納得できる体を目指せばそれでいい。数字の呪縛から解き放ってあげたい。そんな世の中になれば嬉しいです。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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