金メダリスト救った女性が語る舞台裏 世界の称賛に「私は相手の立場で行動しただけ」
河島さんが日常生活から心がける人助けの意識「自分が相手の立場だったら」
その際は「必ず戻ってくる」と言われたが「忙しいだろうから、そんなことはしなくていい」と返したという。「ところが、ちゃんとまた会いに来てくれて、しかも金メダルというサプライズと、記念のプレゼント(ジャマイカのチームのシャツ)までいただいて、うれしさと驚きが止まりませんでした」と当時を振り返った。
自らの助けもあって金メダルを獲得したことについては「パーチメント選手が喜んでくれて本当にうれしかったです」。今回の出来事は日本のみならず、世界各国で報じられ、称賛を受けた。「相手の立場に立って考えて行動しただけで、その反響がこんなに大きくなり、多くの称賛をいただき、正直まだ驚きっぱなしで、こちらの方が感謝の思いでいっぱいです」と心境を明かした。
19日は都内のジャマイカ大使館で河島さんへの感謝の式典が開かれ、同国観光相がジャマイカに招待する意向を明かしたばかり。大会ボランティアなど、日本らしいおもてなしの心が称賛を浴びることになった今大会。その象徴的存在となった河島さん、最後に「日常生活で人助けにおいて心がけていることはありますか」と送った質問には、こんな答えをくれた。
「私はいつも自分が相手の立場だったら、を考えて動いています。自分が嫌な思いになってしまうことは、きっと相手も同じだからと考えています」
(THE ANSWER編集部)