東京五輪銀メダルをオークション出品 陸上選手が異例の決断、理由は「病の子供」救済
東京五輪は8日に幕を閉じた。各国のアスリートが躍動したが、陸上・女子やり投げで銀メダルを獲得したポーランド選手が、手術費用が必要な子供のためにメダルをオークションに出品して話題となっている。スペイン紙「ユーロ・ウィークリー・ニュース」が報じている。
女子やり投げのポーランド選手「病気の子どもを助けるために…」
東京五輪は8日に幕を閉じた。各国のアスリートが躍動したが、陸上・女子やり投げで銀メダルを獲得したポーランド選手が、手術費用が必要な子供のためにメダルをオークションに出品して話題となっている。スペイン紙「ユーロ・ウィークリー・ニュース」が報じている。
同紙は「五輪銀メダリストが子どもの手術費用の支払いを手助けするためにメダルをオークションに出す」との見出しで記事を掲載。6日に行われた女子やり投げ決勝で64メートル61を記録し、銀メダルを獲得したマリア・アンドレイチェク(ポーランド)について伝えている。
記事では「彼女はキャリアで初のメダルだったにもかかわらず、人間の健康に関わることになれば、スポーツでの勝利などは何物でもないことを示した。彼女は最近銀メダルをオークションに出し、幼い子どもの手術費用が必要な親を手助けした」と紹介している。
アンドレイチェクが支援を決めたのは、ポーランドの男の子ミロシュケくん。同紙によると、米国で心臓の手術を待っており「彼の両親は医療を受けるための費用を工面しようとしており、アンドレイチェクはそれに参加した」と伝えられている。
25歳のアンドレイチェクは「メダルの真の価値は常に心に留まります。メダルはただの物質でしかありませんが、他の人にとって時に素晴らしい価値を持ちます。この銀はクローゼットでほこりを被る代わりに、人の命を助けられるんです。だから病気の子どもを助けるためにオークションに出そうと決断したのです」とオークションに出品した理由を語っている。
(THE ANSWER編集部)